龍谷大学

龍谷大学が2011年春、私大最大級規模の仏教総合博物館「龍谷ミュージアム」 を開館

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「龍谷ミュージアム」は、西本願寺(浄土真宗本願寺派、京都市下京区)の正面に開館予定。仏教に関する総合的な博物館として位置づけ、仏教の誕生、日本伝来、国内宗派の違いや教え・歴史などを分かりやすく紹介する。仏教伝来の道程やシルクロードなどを調査した大谷探検隊による大谷コレクションの展示や、龍谷大学による仏教研究の拠点として、他に例のない仏教総合博物館を目指す。規模は私立大学が開設する博物館として最大級規模となる。

◎「龍谷ミュージアム」の主な特徴

(1)他に例のない仏教に関する総合博物館
 浄土真宗だけでなく、仏教(釈尊=釈迦)の誕生からアジアへの広がり、日本の仏教の展開までを分かりやすく紹介する、他に例のない仏教総合博物館である。

(2)私立大学トップクラスの規模
 延床面積約4400㎡は、これまでの私立大学が設置する美術館や博物館と比べても、トップクラスの規模となる。
<施設名>                <延床面積>
1.天理大学附属天理参考館          15,369.42㎡
2.川崎医科大学現代医学教育博物館     7,679.00㎡
3.日本工業大学工業技術博物館        4,975.00㎡
4.龍谷ミュージアム                 4,393.70㎡
5.東海大学海洋科学博物館           2,915.00㎡
6.東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館     2,713.00㎡
7.多摩美術大学美術館              2,674.79㎡
(伊能秀明監修『大学博物館事典』日外アソシエーツ 2007年 調べ)

(3)歴史ある龍谷大学ならではの貴重な展示資料
 370年の伝統を有する龍谷大学は、仏教をはじめとする歴史ある貴重な学術資料を数多く所蔵している。現在、日本国内には200館を越える大学博物館があるといわれるが、龍谷大学のように多彩なコンテンツを有する大学はそれほど多くはない。

(4)大学博物館として学術研究を重視
 学内における研究成果を広く社会に公開すると同時に、国内外の大学、研究機関、美術館や博物館との連携による調査研究に取り組み、高いレベルの仏教研究の推進を図る。

(5)社会的にアピール度の高い、魅力的な特別展や企画展を開催
 仏教を総合的に紹介する常設展以外にも、一定のテーマを設定した特別展や企画展を年数回開催する予定。また、展示テーマに則した講演会を開催するなど、一般市民の生涯学習意欲に応える。

(6)地域とのつながりを活かし、地域活性化に貢献
 門前町を中心とする近隣地域の歴史や文化を紹介するコーナーを設置したり、近隣住民の方々と龍谷大学の連携によるさまざまな活動を展開することで、近隣地域の活性化の一翼を担う。

(7)トルファン・ベゼクリク石窟寺院の大回廊を体験
 龍谷大学の「古典籍デジタルアーカイブ研究センター」がデジタル復元に成功した(NHKとの共同開発)「ベゼクリク石窟寺院」の仏教壁画の大回廊を展示室内に原寸復元し、実物さながらの回廊を体感することができる。

(8)世界最高クラスの高精細映像による作品の上映
 3階にシアター(定員約40名)を設置し、フルハイビジョンの4倍を超える高精細映像を投影する4k(*1)プロジェクターで、世界最高クラスの超高精細な映像作品を上映する。
 上映する作品は、「デジタル復元したベゼクリク石窟寺院大回廊」や「本願寺の法宝物」、「親鸞聖人の生涯」などを予定している。

(9)居心地の良い安らぐ博物館
 カフェやショップ、中庭など、休息や憩いのひとときを提供し、誰もが気楽に集える居心地の良い空間を演出する。
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(*1)4kとは、ハリウッドが策定した映像フォーマットで、1画面あたり約885万画素(横4,096×縦2,160ピクセル)を持つ超高精細映像のこと。フルハイビジョン(207万画素、横1,920×縦1,080ピクセル)の4倍以上の画素数があり、格段に高い質感や色彩の高画質映像を再現することができる。
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