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5月4日に第1回 東京ジェインズ・ウォーク「中野再発見」を開催――明治大学大学院 理工学研究科新領域創造専攻

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明治大学大学院理工学研究科新領域創造専攻は5月4日、世界的に有名な「ジェインズ・ウォーク(Jane’s Walk)」を東京で初めて開催する。「ジェインズ・ウォーク」は、毎年世界100都市以上で同時開催されているが、日本では今年初めて。
中野区の地元住民ら約50人が街を歩いて発見・記録した写真やスケッチなどを通し、中野のまちが持つ多様性を再発見し、活性化や改善に向けた新たなまちづくりのステップになることが期待される。

◆第1回東京ジェインズ・ウォーク「中野再発見」

■場所: JR中野駅周辺
■日時: 2014年5月4日(日) 10:00~16:00
      9:30 明治大学中野キャンパス6階プレゼンスペース集合
      ※当日は日曜日のため、正面入り口横の防災センターから入館

●10:00~11:00 レクチャー
 Jane Jacobsの精神「都市を活性化させるための4原則について」(鈴木俊治・明治大学客員教授)、ウォーキング7コースの紹介(各講師)、中野のまちの概略説明(ゲスト講師 ランドスケープ・アーキテクト石川初氏)
●11:00~14:00 ウォーキング
 7人の講師がそれぞれガイドする小グループごとに中野駅周辺をウォーキング
●14:00~16:00 ワークショップと報告会
 ウォーキング終了後、歩いて発見したことをまとめた上で、写真や映像を使って発表報告会。

■講師: 石川初(ランドスケープ・アーキテクト)、ダグ・スレイメイカー(比較文学、ケンタッキー大学/明治大学外国人招聘教授)、倉石信乃(写真批評、明治大学専任教授)、管啓次郎(批評理論、明治大学専任教授)、鈴木俊治(都市計画、明治大学客員教授)、福地健太郎(インタラクティブ・メディア、明治大学専任准教授)、山本俊哉(都市計画、明治大学専任教授)

(参考)

 20世紀後半の都市思想において最も影響力があった著作家・運動家のひとり、ジェイン・ジェイコブスの名を冠した「ジェインズ・ウォーク」は、自分たちが暮らす都市をよく見直すため、いくつかのテーマを持って少数のグループでまちを歩き、その成果を画像等で共有するもので、歩いて暮らせるまちの魅力を再発見し、都市の活性化や環境改善のきっかけを生み出す契機となることから、彼女の誕生日である5月4日前後に、世界各地で開催されている。彼女が亡くなった翌年の2007年、彼女が晩年暮らしたカナダのトロントで始まり、2009年には彼女の名著の「アメリカ大都市の使と生」の舞台になったニューヨークやボストンなど北米24都市263地区に広がり、1万人以上が参加しました。アジアでは2009年にインドのムンバイで最初に開催された。

 東京では今年、本学外国人招聘教授として来日したダグ・スレイメイカー教授(ケンタッキー大学)が明治大学理工学部の管啓次郎教授と山本俊哉教授に開催を提案。両教授が所属する大学院理工学研究科新領域創造専攻が拠点を置く中野キャンパス周辺を舞台に、同専攻の大学院生たちがスタッフおよび事務局となって、同専攻主催で開催することとなった。

 中野キャンパスのある中野駅周辺は昨年4月に明治大学と帝京平成大学、今年4月からは早稲田大学が校舎を構え、新たな「大学の街」としても活気を呈しているが、かつてこの地に陸軍中野学校があり、江戸の昔には「生類憐みの令」によって保護された犬たち数万頭を収容した犬屋敷があったことなどを知る人は、今では少なくなっているかもしれない。中野駅周辺は、ジェイン・ジェイコブスの提唱する都市が多様性を持ち活気づくための4つの条件、すなわち、(1)用途の混合、(2)歩き回れる小規模な街区、(3)古い建物の存在、(4)高い人口密度を有しているが、同時に問題も抱えている。
 
そこで、今回は、ジェインズ・ウォークをよく知る石川初氏(ランドスケープ・アーキテクト)をガイドリーダーとしてゲストに招き、米国の都市計画事務所に勤務しジェイン・ジェイコブスに詳しい鈴木俊治・明治大学客員教授のショートレクチャーを受けた上で、ダグ・スレイメイカー教授や新領域創造専攻の専任教授を加えた7人の講師がそれぞれガイドするグループごとに数人の小グループで中野駅周辺を3時間程かけて歩きまわる。終了後、明治大学にもどり、歩いて発見したことをまとめ、写真や映像を使って発表報告しあう。

5332 明治大学中野キャンパス