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創価大学が「国際化に対応した経済学教育」に挑戦──インターナショナルプログラム(IP)とジャパン・アジア・スタディーズ(JAS)の取り組み

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国際化社会に対応した「専門知識」と「英語力」をバランスよく修得したい学生のために、創価大学経済学部が2001年度より開講しているのが、英語で経済学を学ぶ「インターナショナルプログラム」(IP)だ。平成19年度には、IPを中心とした経済学部の取り組みが文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に採択。他大学からも注目を集めている。

 創価大学経済学部が開講している「インターナショナルプログラム」(以下IP)は、入学時に行われるTOEFL・ITP試験で380点以上得点した学生が受講でき、平成20年度は1年生の7割が、同21年度には8割を超える1年生がIPで学んでいる。必修科目ではないにも関わらず、多くの学生が進んで履修していることからも、学生のニーズにかなったプログラムであることがうかがえる。

 IPでは初年次において、英語で専門科目を学ぶための「学術英語」やTOEFLのための学習を行うとともに、「タイムマネージメント」や「プレゼンテーション能力」などを英語での授業を通じて学び、大学生活全般において求められる能力を身に付けている。IPは英語力向上のためのプログラムにとどまらず、初年次教育という面においても重要な役割を担い、経済学部生の基礎力向上を図っているのだ。

 IPは「レベル1」と「レベル2」に分かれており、「レベル2」では“英語で専門科目を学ぶ”割合が大きくなっている。これら2つのレベルをクリアした学生には、留学生とともに英語で日本・アジア地域の経済、文化、歴史などを学ぶ「ジャパン・アジア・スタディーズ」(JAS)プログラムを用意。キャンパスに居ながらにしてグローバルスタンダードの授業を受けることができる(平成21年4月スタート)。

 JASプログラムでは、同大の多くのネイティブ教員が授業を担当しているが、日本人教員も英語での授業を担当している。また、これまで英語での授業を経験してこなかった日本人教員も、アメリカの大学で英語での教授法の研修を受け、後期より英語での授業を開始することになっている。このように、経済学部においてIPやJASプログラムを実施していくためには、学部教員のFD(=ファカルティ・ディベロプメント、教員が授業内容・方法を改善し向上させるための組織的取組)が不可欠となっている。

 JASプログラムが開始されたことより、日本語能力が十分ではない海外の学生もすぐに同大の専門科目を履修できるようになり、交流校からの留学生受け入れ促進にも大きな役割を果たしている。

 IPやJASプログラムで学ぶ学生の多くは、英語圏の大学への留学を勝ち取り、国際化時代に対応した実力を身に付けている。また、IPで学んだ学生は英語力の向上にとどまらず、経済学の専門知識の修得においても、他大学に引けを取らない結果を出している。その一例として、日本経済学教育協会が主催する「経済学検定試験・大学対抗戦」においては、3期連続優勝を果たした。また、学生同士が勉学を支え合う、ユニークな経済学部教育ラウンジ(FEEL)は、テレビ番組でも紹介されている。

▼本件に関する問い合わせ先
 創価大学 広報部
 〒192-8577東京都八王子市丹木町1-236
 TEL: 042-691-9442
 FAX: 042-691-9300