帝京大学

帝京大学が2011年4月に経済学部地域経済学科を開設――経済学的手法を用いて地域の活性化や地方再生にアプローチ

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帝京大学では、2011年4月1日、宇都宮キャンパスに経済学部地域経済学科(認可申請中)を新設。地域の活性化や地方再生といった現代的な課題に対し、経済学的な手法を用いた解明・解決を目指す。また、行政、地方自治関連のカリキュラムも用意し、地域のリーダーあるいは地域の起業者・企業の継承者や農業経営者として活躍できる人材を育成する。

 帝京大学宇都宮キャンパスでは、2011年4月より経済学部地域経済学科がスタートする(認可申請中)。地域の活性化、再生を通して経済格差、人口集中といった現代的な問題に対し、経済学の手法を用いた解明・解決を図ることを目的としている。
 地方の多くの道・県では、20~30年後に人口が20~30%減少すると推定されるのに対して、首都圏では1%程度の減少に止まる見込みとなっている。県民所得も21世紀に入ってから格差が広がるだけでなく、年を追うごとに拡大しており、地方の活性化や再生のためには、経済学の立場からの研究が必要と見られている。こうした立場から、大都会とは少し違った形で発展を目指す宇都宮キャンパスならではの、地域に根ざした学科として構想された。
 
【カリキュラム】
 マクロ経済学やミクロ経済学、経済史学、環境経済学、地方財政論などの経済学の基礎を学ぶとともに、地域経済論、地域活性化論、観光学、ベンチャー企業論などの地域経済系科目、地方自治法、行政法などの地方自治系科目により専門科目を編成している。また、地域再生の切り札として注目される観光関連では、経済学部・観光経営学科、さらに農業関連ではキャンパスを同じくする理工学部との提携によるカリキュラムなどを用意している。
 特徴としては、経済学的な手法を用いて地域の活性化や再生などについて研究・調査する、これまであまり例のない学際の学問分野であること。一方で地域の活性化、再生には経済学的な視点だけでなく、行政や地方自治の関連の専門的知識も必要であることから、地方自治関連分野も領域としている。
 
【教員組織】
 教授陣は、帝京大学経済学部の伝統を引き継ぐべく、八王子キャンパスの経済学部から5名の教員が移籍する。その他、若手の各専門分野の研究家、実務家出身あるいは地元企業、自治体出身のベテランを教員として組織している。こうした教員の配置により純粋な学問と、実務面からの勉学の両立が図れるようにしている。
 
【入学定員】
 入学定員は100名。地域でのフィールドワークを織り込んだ教育プログラムを準備している。経済学知識とその手法を学び、「地域活性化」「農業経済」等地域経済に密着した分野の知識、地方自治関連分野の知識等を備え、地域の産業・地方自治体等で活躍したい学生を募集する。
 入学定員が少ないこともあり、全員が履修できるようゼミのカリキュラムを組む。この点では、宇都宮キャンパスの少人数教育の手法を新学科にも生かすようにしている。ゼミを指導するのは、大学教育の現場で研究・教育を担当してきたベテラン教授陣だけでなく、民間、中央官庁、地域金融機関、地方自治体出身などで長年にわたって実務に携ってきた実務出身の教員である。
 
【取得できる資格 (課程認定申請予定)】
●教員免許
 ・中学校教諭一種(社会)
 ・高等学校教諭一種(地理歴史、公民)
●学芸員
 
【卒業後の進路・就職】
●一般企業、観光産業、地域金融機関、地方自治体、教員、地場産業の経営者
●ベンチャー起業家、農業および農業関連事業の経営者など
 宇都宮および八王子のキャリアサポートセンターが、それぞれの特徴を生かした就職支援を行う。両キャンパスのキャリアサポートセンターでは既にシステムを統一し、それぞれのキャンパスで開拓した求人情報を、お互いに共有して閲覧できるようになっている。また、実務出身の教員を中心に、その実務経験を踏まえた懇切な就職指導を行う。
 
▼本件に関する問い合わせ先
 帝京大学宇都宮キャンパス 学生サポートチーム
 〒320-8551 栃木県宇都宮市豊郷台1-1
 TEL: 028-627-7123
 FAX: 028-627-7219