龍谷大学

龍谷大学がインド政府の外郭団体、インド文化交流評議会と覚書を締結

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龍谷大学とインド文化交流評議会(The Indian Council for Cultural Relations<以下、ICCR>)は、インドからの研究者受け入れや龍谷大学での講座の開催などについて覚書を交わすことで合意し、 2010年11月15日に締結式をおこなった。

 11月15日、龍谷大学深草学舎において、ヘーマント クリシャン シン 在日インド大使と本学若原学長との間で交わされた。覚書の発効は15日からで、期間は3年間である。

 ICCRと日本の大学との覚書締結は、私立大学では初めて。(全国でも東京大学に次いで2番目)

 今般の覚書締結により、龍谷大学では、インドに関する授業が提供されることになる。本学の学生たちが直接インド人研究者より学ぶ機会が得られることになる。また研究面でも、今年度より設置されている現代インド研究センターを中心に、学内の研究者との研究交流が促進されることになる。

 また、ICCRとしてもこれを機に、同様の取り組みを日本国内の他大学へ広げていくことで、インドと日本の文化交流を深めていくことを検討していく。


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(シン大使のコメント)
We are happy indeed to conclude this memorandum between the Indian Council for Cultural Relations and the Ryukoku University. The Government of India attaches great importance to strengthening the study of India in Japan and the expansion of academic and student exchanges between the two countries. This (Ryukoku University) is the university which has always had tremendous connections and linkages with India. It is the university, which in recent contemporary history as well, has been among the leaders in Japan in fostering these historic linkages. It is a new project, and we hope that this will lead to much more intense academic exchanges between India and Japan."

 今般、ICCRと龍谷大学との間で覚書を締結できたことを、とてもうれしくおもっています。現在、インド政府は、日本での研究・学術交流を強化すべく動いています。龍谷大学はインドとの関わりが非常に深く、今の日本を代表する大学と考えます。ICCRにとっても新しい事業であり、これを機に、日印間での学術交流が更に深まることを期待しています。



若原学長のコメント

 日本を代表する仏教系総合大学である龍谷大学にとって、仏教が生まれた国インドは特別な国です。今般の覚書締結を機に、本学の教育・研究の強化と、インドと本学との交流が深まり、拡大していくことを期待しています。学生には、現代インドが発展している様子を学んでほしいと考えています。

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締結の経緯
 インドと龍谷大学との関係は古く1958年までさかのぼる。
 1958年9月30日、当時インド大統領のプラサド氏が本学を訪問された。その際、本学第一号となる「名誉博士号」が大統領に授与された。大統領は、大宮学舎本館二階のバルコニーから多数の聴衆を前に演説をされ、大統領からは記念として菩提樹の苗が本学に贈られたとのことである。

 そして、日印文化交流50周年にあたる2007年には、龍谷大学の研究者6名と、ICCRより派遣された研究者7名による公開学術記念シンポジウムが本学で開催された。このシンポジウムを契機に、ICCRが本学との連携を検討したところ、今般の締結に結びついたものである。


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インド文化交流評議会 について
 THE INDIAN COUNCIL FOR CULTURAL RELATIONS (ICCR:インド文化交流評議会)は、1950年に、インド首相ネルーなどの協力を得て、初代文部大臣マウラナ・アザド(Maulana  Azad)により設立されたインド外務省管轄の外郭団体。インドの伝統的な諸文化の海外への紹介と国際的な人的交流を進めることを目的としている。ネルー賞(平和構築に功績のあった人に贈られる、権威ある国際賞)の授与や奨学金の支給などの活動もおこなっている。


龍谷大学現代インド研究センター(RINDAS)について
 龍谷大学現代インド研究センターは、人間文化研究機構(NIHU)プログラム「現代インド地域研究」の一環として、1年の準備期間を経て、 2010年4月に、同機構と龍谷大学によって共同設立された研究拠点である。当センターは、「現代政治に活きるインド思想の伝統」をテーマに、現代インドを多面的かつ長期的視野のもとに研究している。

1778 覚書はシン在日インド大使と若原学長の間で交わされた

1779 シン 在日インド大使

1780 若原 学長

1781 1958年 プラサド大統領(当時)が本学にあてたメッセージ