龍谷大学

アウン・サン・スー・チー氏が龍谷大学に来訪――約2000名の学生が同氏を出迎え、名誉博士号授与式・記念講演会を挙行

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4月15日(月)、ミャンマー連邦共和国における非暴力民主化運動の指導者で、国民民主連盟中央執行委員会議長のアウン・サン・スー・チー氏が龍谷大学に来訪。深草キャンパスで、約2000名の学生たちがスーチー氏を出迎え、顕真館にて、名誉博士号の授与と同大学生向けの記念講演会が開催された。

 講演でアウン・サン・スー・チー氏は、「私たちひとりひとりが社会を変えていく能力を持っている、今、必要なのは変化をもたらすのだという決意である」と力強く語った。

 講演後、龍谷大学生との意見交換で、「アウン・サン・スー・チー氏の生活において、仏教はどのような役割を果たしてきたのか」という質問に対し、「仏教は常に私の一部でした。私の人生の目的は、自分が住んでいる世界、家族、友人、国、あるいは世界全体をよくしたいということ。自分がいる場をより良くし、自分が離れた場を自分が来た時よりも良いものにしたいのです。これはそんなに実践するのが難しいことではないと思います。」と語り、またミャンマーからの留学生からの「ミャンマーの若者に期待することは何か」との質問には、「義務感を持ってほしい」と答えた。
 「若い人たちは義務を退屈なものと受け止めるでしょうけれど、義務というのはとても刺激的な言葉です。義務を中心に生きたなら、それだけ人生は意義深いものになります。全ての人が自らの権利ではなく義務に焦点を当てて生きていくべきではないかと思っています。留学生のみなさんには日本でしっかりと勉強し、我が国がみなさんの勉強の恩恵を将来受けられるよう頑張ってほしいと思います。」と答えた。

 名誉博士号授与式と同大学生向け記念講演会の様子は、深草キャンパス、瀬田キャンパス、大宮キャンパスの各会場へライブ配信された。長年にわたるミャンマーの民主化に尽力されているスー・チー氏の講演に、多くの学生が熱心に聞き入っていた。

<赤松徹眞学長コメント>
 不屈の精神でミャンマーの未来に希望を持ち、長年にわたり非暴力による民主化運動の指導者として果たされた偉大な役割とともに、世界平和の構築に取り組んでいる人々を勇気づけたアウン・サン・スー・チー氏を本学にお迎えできたことは大変、名誉なことであり、喜ばしいことです。
 浄土真宗の精神を建学の精神とする本学が、アウン・サン・スー・チー氏の訪問を契機に、仏教が担う社会的な役割の大きいミャンマーとの交流を深めていくことには、大きな意義があると考えております。今後、学生・研究者を通じた学術交流の促進と両国の友好関係をさらに深め発展させていきたいと考えています。

▼本件に関する問い合わせ先
 龍谷大学学長室(広報)
 TEL: 075-645-7882
 FAX: 075-645-8692
 E-mail: kouhou@ad.ryukoku.ac.jp

4112 名誉博士号授与式の様子

4111 講演中のスー・チー氏

4113 講演後に学生からの質問に応対するスー・チー氏

4114 スー・チー氏の講演後、会場内の学生から拍手が送られた

4115 学生の代表から花束が贈呈された

4118 中継会場で講演を聞き入る学生たち

4119 中継会場には3キャンパス合計で約1,100名の学生が集まった

4117 約2,000人の学生たちがスー・チー氏の来訪を歓迎した