帝京大学

帝京大学理工学部生らが製作した小型人工衛星「TeikyoSat-3」が、2月28日に打ち上げ決定――学生らの5年間の努力が結実

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帝京大学理工学部(栃木県宇都宮市)の学生らが製作した小型人工衛星「TeikyoSat-3」が、2月28日(金)に打ち上げられることが決定した。これは、同学部の工学クラブ「宇宙システム研究会」が5年間をかけて開発したもの。「TeikyoSat-3」は宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター(鹿児島県熊毛郡)から、地球観測衛星を打ち上げるH-IIAロケット23号機に相乗りして宇宙に飛び立つ。また当日は同学部キャンパスでパブリックビューイングも行う予定。

 帝京大学理工学部の工学クラブ「宇宙システム研究会」には、航空宇宙工学の基礎である空気力学、飛行力学、制御工学、構造力学、材料科学、推進工学、システム工学の研究・教育から、風洞活用技術、ヘリコプターを用いた計測・飛行制御、ジェットエンジンの性能実験、先端航空宇宙材料の機能特性評価等の応用研究などを行う航空宇宙工学科の学生ら約20名が所属。
 同クラブでは「TeikyoSatプロジェクト」として学生自身が設計・製作した人工衛星を宇宙空間に打ち上げることを通じ、ものづくりとシステム工学を学んでいる。これまでにもCANSAT(空き缶大の衛星)「TeikyoSat1号、2号」で加速度測定やGPS測位、画像撮影、温度測定、太陽光発電などの地上実験、飛行船からの通信実験などを行ってきた。

 このたび同サークルが開発した微生物観察衛星「TeikyoSat-3」は、微生物(粘菌)を搭載し、 宇宙空間において粘菌が微小重力や放射線の影響を受けることによってどのようなふるまいをするのかを観察することを目的としたもの。2011年12月14日、2013年度打ち上げ予定のH-IIAロケットに相乗り搭載する小型副衛星としてJAXAより選定された。

 衛星は縦横32センチ、高さ37センチで、軌道上に約1年間滞在し、撮影した粘菌の画像を地上局に送信する予定。公募により選ばれた他大学の6衛星とともに宇宙へ向かう。

◆小型人工衛星「TeikyoSat-3」打ち上げ 概要
【日 程】2014年2月28日(金)
【時間帯】午前3時07分~午前5時07分(日本標準時)
【予備期間】2014年3月1日(土)~2014年3月31日(月)
【場 所】種子島宇宙センター 大型ロケット発射場

●宇宙システム研究会 HP
 http://club.uccl.teikyo-u.ac.jp/~space_system_society (クラブ紹介)
 http://spacesystem.blog.fc2.com/page-1.html (活動記録)

▼本件に関する問い合わせ先
 帝京大学宇都宮キャンパス学生サポートチーム
 TEL: 028-627-7123
 FAX: 028-627-7219
 http://www.teikyo-u.ac.jp