東京農業大学

認知症治療薬メマンチンに記憶力向上効果を発見――東京農業大学

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東京農業大学(学長:高野克己)応用生物科学部バイオサイエンス学科動物分子生物学研究室(喜田聡教授)では、認知症治療薬メマンチンにより記憶能力の向上を導くことを発見した。この研究成果は国際ジャーナルHippocampusにおいて平成26年7月1日に発表された。

 メマンチンは認知症治療薬として知られている。最近、メマンチン投与によって、海馬における神経細胞が亢進することが明らかとなった。本研究では、マウスを用いて、メマンチン投与後の海馬神経新生亢進の記憶能力に対する効果を解析し、この神経新生の亢進は記憶能力の向上を導くことを発見した。特に、メマンチン投与によって産生された神経細胞が成熟する時期に顕著な記憶力の向上が観察されており、新生された「若い神経細胞」が記憶能力の向上に貢献することが明らかとなった。加齢による記憶力低下阻止などにも、メマンチンの有用性が示唆された。
(※詳細な研究内容については添付資料をご参照ください。)

○掲載情報○
 国際ジャーナルHippocampus(平成26年7月1日発表)
 (Hippocampus, 24(7), 784-793, 2014)
 オンライン版は発表済み(下記URL参照)
  http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/hipo.22270/full
 責任著者:喜田 聡
 東京農業大学応用生物科学部教授

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人東京農業大学戦略室 上田 園部
 〒156-8502 世田谷区桜丘1-1-1 
 TEL: 03-5477-2300
 FAX: 03-5477-2707
 http://www.nodai.ac.jp