東京実業高等学校

東京実業高等学校の新校舎が2014年秋に完成――電子黒板も導入、15年1月から利用開始

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東京実業高等学校(東京都大田区)の新校舎が2014年秋に完成した。これは、創立90周年記念事業の一環として建設されたもので、教育環境の整備事業としては12年10月完成の新体育館に続き、新校舎は15年1月から使用を開始する。実践的な実習ができるロボット実習室や機械実習室など、機能性に優れた教室を配置するほか、電子黒板も導入。明るく開放的な共有スペースを設けるなど、生徒たちの成長や学びを考えた施設となっている。

 東京実業高等学校では、「新しい時代が求める人材を育成するには理想の教育環境が必要」と考え、より学業に専念できる新校舎の建築に取り組んでいる。すでに2012年には、フェッニックスアリーナをはじめ充実のトレーニングルームを備えた新体育館が完成。14年秋には新校舎が完成し、15年1月から利用を開始する。

 新校舎は、生徒同士や先生とのコミュニケーションも弾む、明るくて開放的なデザインが特徴で、その象徴と言えるのが、1~2階の吹き抜けの空間に設けられた「センターモール」である。大きな窓からは明るい自然光が差し込み、図書室が設けられているほか、昼休みや放課後のひとときにはドリンクを飲んだりおしゃべりを楽しんだりと、生徒たちが笑顔で集うスペースとして利用される予定である。

 また、一部の教室には新たに電子黒板を導入。パソコンやタブレットなどの情報機器と連動した教材の活用を進め、生徒の学習への理解促進とICT教育の推進を図っていく。

 さらに、先端的な機能を取り入れた特別教室も充実しており、機能性に優れたコンピュータ室や機械実習室などにより、充実した学習活動を実現させる。
 新校舎の施設の詳細は下記の通り。

◆新校舎の施設
【センターモール】
 生徒たちの共有スペース。1~2階は開放感あふれる吹き抜けで、大きな窓からは自然光が差し込む。休み時間や放課後に会話を楽しむなど、笑顔で集える環境になっている。図書室もある。

【コンピュータ室】
 高速インターネット回線に接続し、ICT(情報通信技術)取得のため各種ソフトウェアを備えている。それぞれの科(普通科・機械科・電気科)にコンピュータ室を用意している。

【機械実習室】
 本格的なプログラミングマシン「FANUC」を設置。技術だけでなく、経験を通してものづくりの基盤となる協調・勤労・望ましい態度を身につけていく。

【ロボット実習室】
 産業用ロボットを使用し、FA(Factory Automation:工場の生産工程を機械などで自動化するシステムや機器のこと)の基礎を学ぶ教室。コンピュータを使ったシュミレーションでは、国内および世界中に流通しているさまざまなロボットを操作して、プログラムを作る。

【美術室】
 明るく快適な作りになっており、絵画や立体物製作など、さまざまな表現活動を体験できる。鑑賞教育も充実させていく予定。

【ガラス工芸室】
 メソポタミアで作られた宝石よりも貴重と言われたガラス素材を使用して、ガラス工芸を学ぶことができる。

【NC/MC実習室】
 機械加工の主力機種「CNC装置(コンピュータ数値制御)」を設置。工作機械の操作を学ぶ。

【デジタルデザイン室】
 3次元のモデリング切削加工やレーザービームで、あらゆる素材の彫刻・切断を学ぶ。

【溶接実習室】
 金属の溶接または圧着して接合する加工方法を習得する。

【材料実習室】
 金属材料が適切な性質を満たしているか調べる材料試験が行える。

▼本件に関する問い合わせ先
 東京実業高等学校
 TEL: 03-3732-4481(代)
 FAX: 03-3732-4456
 URL:  http://www.tojitsu.ed.jp/index.html

6464 センターモール

6465 図書室