大東文化大学

大東文化大学が女子学生のスポーツ活動を支援する組織「大東ウーマンズ・スポーツ・アライアンス」を設置 -- 11月12日に設立総会を開催

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大東文化大学(東京都板橋区)は、運動部に所属する女子学生を対象として、心身ともに健康で安全にスポーツ活動に取り組むための支援組織「大東ウーマンズ・スポーツ・アライアンス」を設置する。この組織は「大東文化大学アスリート宣言」に則ったもので、同大の女子学生の活躍をリードするとともに、すべての学生の模範となることを目指す。なお、これらの取り組みは、大学スポーツの振興を目指す日本版NCAA「大学スポーツ協会(略称:UNIVAS)」の設立や、女性アスリート・女性スポーツの支援組織を設置する機運の高まりなどを背景としている。

■設置の背景および目的
 大学スポーツの発展を戦略的に推進することを目的とした「大学スポーツ協会(UNIVAS)」が、来年2月に発足を予定している。スポーツ庁などが設立準備を進めているUNIVASは、日本版NCAAを目指して構想されたもので、学生の学業充実、安全・安心な実施環境の整備、各種事業マーケティングなどを行う、大学横断的かつ競技横断的な統括組織。

 また、近年、スポーツ庁やスポーツ振興団体などにおいて、女性アスリートおよび女性スポーツを支援する組織を設置する機運が高まっている。その目的は、女子・女性の競技力向上、スポーツ実施率の向上、女性の指導者・役員数の増加などであり、特に女性特有の生理的・心理的・医学的なサポートやハラスメント防止などが重視されている。

 大東文化大学は、このような施策に積極的に応え、わが国のスポーツを通じた発展に寄与するため、運動部に所属する全女子学生を対象とした支援組織「大東ウーマンズ・スポーツ・アライアンス(DWSA)」を設置する。
 国内でも先駆けとなるこの組織は、心身ともに健康で安全にスポーツ活動に取り組めるよう、女性特有の生理的・心理的・医学的な正しい知識を知る機会を提供するとともに、ハラスメント等の相談窓口を有するものとなる。

 また、大東ウーマンズ・スポーツ・アライアンスは、昨年6月に策定された「大東文化大学アスリート宣言」に則り、同大の女子学生の活躍をリードするとともに全ての学生の模範となること、運動部の種目の枠を超えたネットワークを構築し活動することで、互いを尊重し・応援する文化を醸成すること、ならびに学業・キャリア支援、地域貢献活動・国際交流等の支援を目指す。

 概要は下記の通り。

名称:大東ウーマンズ・スポーツ・アライアンス-Daito Women's Sports Alliance(DWSA)

■対象
大東文化大学の運動部に所属する女子学生:約400名(平成30年6月現在)
(参考)
大東文化大学体育連合会所属運動部:全41クラブ
大東文化大学学部生総数:11,500名(平成30年5月1日現在)

■目指す姿
「大東文化大学アスリート宣言」に則った活動とする。
具体的には「基本姿勢」「規範意識」「ハラスメント・差別の排除」「地域貢献」「国際交流」。その他、「競技の枠を超えた横断的な活動」「互いを尊重・応援する文化の醸成」も目指す。

■取組みの内容
・年次総会の開催
・定期的な研修会の開催(年3回程度)
・医科学サポート(生理的・心理的・医学的・栄養学的等)
・ハラスメント防止
・女子チームのマネジメント、ブランディング
・地域貢献活動 等

■組織概要
大東文化大学 
・学長 門脇廣文
・スポーツ振興センター所長 田中博史(スポーツ科学科教授)
・アドミニストレーター 工藤保子(スポーツ科学科准教授)
学生代表
・スチューデントリーダー 
・スチューデントサブリーダー

■設立総会
日 時:2018年11月12日(月)16:45~17:30
会 場:大東文化大学東松山校舎1号館1-0101教室 (埼玉県東松山市岩殿560)
参加者:同大の運動部に所属する女子学生(約400名)
<式次第>
1.学務局長挨拶:高橋進 学務局長
2.設置の趣旨説明:田中博史 スポーツ振興センター長
3.DWSA会則・事業計画の確認:工藤保子 DWSAアドミニストレーター
4.役員の承認・挨拶
5.学生への講話「女性アスリートの栄養~最高のパフォーマンスを目指して~」(20分)
 講師:蕪木智子(大東文化大学スポーツ・健康科学部 健康科学科 准教授)

■「大東文化大学アスリート宣言」の内容
大東文化大学アスリート宣言
 大東文化大学は2023年に創立100周年を迎えます。
 本学では、スポーツの文化的価値を尊重し、スポーツを学生の教育と豊かな学生生活における重要なファクターと位置づけます。
 そこで、大東文化大学の次なる100年にむけて、大東スポーツの持つ社会的使命を学内外に示すことを目的に「大東文化大学アスリート宣言」を定めます。

「基本姿勢」
大東アスリートは、大東文化大学の学生であることに誇りを持ち、学内外のすべての人への感謝の気持ちを忘れることなく、すべての学生の模範となるべく努力します。
「規範意識」
大東アスリートは、スポーツマンシップを尊重し、社会の一員として責任ある行動に努めます。
「ハラスメント・差別の排除」
大東アスリートは、全てのハラスメント、国籍・人種・民族・信条・性別等を理由とするいかなる差別も許しません。
「地域貢献」
大東アスリートは、スポーツ活動を通じて地域社会の活性化に貢献します。
「国際交流」
大東アスリートは、グローバルな視野に立って国際的なスポーツ活動を推進します。

2017年6月19日 大東文化大学

■社会的背景
・女性スポーツ支援組織の設置機運
2003年:日本オリンピック委員会(JOC)女性スポーツ委員会 設置
2014年:スポーツ界の男女平等を目指す「国際女性スポーツワーキンググループ(IWG)」が国際的な提言「ブライトン・プラス・ヘルシンキ宣言」を発表。2020年までに意思決定権があるポジションの40%を女性にする目標を提示。
2014年:順天堂大学女性スポーツ研究センター 開設
→医学研究科とスポーツ健康科学研究科のコラボレーション
2017年:4月にスポーツ庁「第2期スポーツ基本計画」(2017年4月)において、スポーツを通じた女性の活躍促進を明記「スポーツを通じた女性の活躍促進会議」設置
2017年:4月にスポーツ庁、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(JPSA)・日本パラリンピック委員会(JPC)、公益財団法人日本体育協会(現・日本スポーツ協会)による「ブライトン・プラス・ヘルシンキ宣言」への合同署名式を実施
2017年:日本パラリンピック委員会(JPC)女性スポーツ委員会 設置
2018年:日本スポーツ協会 女性スポーツ委員会 設置予定

▼本件に関する問い合わせ先
 大東文化大学 スポーツ振興センター事務室
 TEL: 0493-31-1508
 E-mail: sportsc@jm.daito.ac.jp

大東文化大学 DWSA図.jpg 「大東ウーマンズ・スポーツ・アライアンス」運営体制