清泉女子大学が1年次生を対象に、弦楽器製作者の松下敏幸氏による講演会「ヴァイオリンの魅力――今と昔」を開催
清泉女子大学の「共通基礎演習」は、コミュニケーション能力や自己表現力の向上などを目的に設置。授業への導入を含むグループ研究や発表、自己表現・評価トレーニング、学内オリエンテーリング、学外の講師による講演会などを行う。
このたび同科目の一環として行われた講演会では、31年間にわたってクレモナで弦楽器の製作活動を行ってきた松下敏幸氏が登壇した。
ヴァイオリンなどの弦楽器は今から約500年前の15世紀後半に北イタリアのクレモナで生まれた。以来、クレモナは弦楽器製作の聖地としてアマティやグァルネリ、ストラディヴァリといった優れた製作者を輩出し、彼らの手による名器の音色は、演奏家やクラシック・ファンを魅了し続けている。中世の趣きをそのままにとどめるクレモナには、今なお多くの製作者が生活しているが、秋から冬にかけては濃い霧に包まれ、湿度が高く、決して楽器づくりに適している気候とは言えない。
同氏は、クレモナが弦楽器製作の聖地となり得た歴史的背景や地理的条件をはじめ、名工アマティやグァルネリ、ストラディヴァリらがどのような体系で製作活動をしていたかや、彼らの楽器が名器と称される所以などについて解説した。
また、樹齢数百年のモミの木の中からふさわしい素材のみが厳選され、さらに製作者の技術によって楽器として蘇生し、音を奏でるまでの長い工程を、実際の製作過程のスライド写真を交えて紹介。「ヴァイオリンという小さな箱の中に、いかに多くの自然の恵みと、美しい音を追い求めた人間の歴史、知恵、洗練された技術が込められているか、それこそが私自身の感じる弦楽器の魅力であるといえます」と語った。
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