立命館大学が、植物発電によるワイヤレス植物モニタリングシステムを開発――電池を用いずに植物の健康状態のチェックが可能に
立命館大学理工学部の道関隆国教授の研究グループはこのたび、植物から発生する電気を利用し、植物の健康状態を観測するワイヤレス植物モニタリングシステムを開発した。
このシステムは、植物の導管を通る水分(木部樹液)と導管に刺した針電極の亜鉛が反応して発生する微小な電気を蓄電し、一定の電力量が貯まった時点で、植物発電センサー内の送信機から受信機へワイヤレス送信するというもの。
水分量が少ない土壌や、植物自体が弱り木部樹液を吸い上げられない場合には、導管を通る木部樹液量が低下し、発電量も低下。そのため、送信機から受信機への送信の信号間隔が長くなる。受信間隔をモニタリングすることで、植物の健康状態を継続的に観察することが可能となる。
これまで、土壌の水分状態を電池を用いてモニタリングする機器はあったが、植物個々の健康状態をバッテリーレスで観測できる機器の開発は初めてとなる。
今後は、植物発電センサーの小型・軽量化を行うとともに、複数の植物で同システムの有用性を実証し、実際の農業で行われている植物栽培等に適用していく予定。
この研究成果は、今年10月、国際学会IEEE SENSORS 2012において、口頭発表を行ったものである。
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