ページ上部

弘前大学が「診療看護師(NP)養成コース」を2027年4月に開設予定 ― 医療MaaSとの連携も視野に、地域医療を支える高度実践看護師を育成

弘前大学は2027(令和9)年4月、大学院保健学研究科において「診療看護師(NP)養成コース」の開設を予定しています。同コースでは、既設の放射線看護専門看護師コースと連動した、画像診断教育特化型のNP養成プログラムを提供。診療看護師と医療MaaSとの連携も視野に入れ、画像診断に関する教育を強化します。これにより、患者の状態把握や治療選択における臨床判断能力の向上を図り、地域医療における高度実践看護の質向上を目指します。

 診療看護師(NP)とは、日本NP教育大学院協議会が認めるNP教育課程を修了し、当該協議会が実施するNP資格認定試験に合格した専門性と実践力を備えた看護師のことです。高度な医学的知識と臨床判断力を持ち、医師と協働しながら診療の一部を担うもので、より体系的で高度な教育を受けた看護職として位置づけられています。

 弘前大学大学院保健学研究科に開設予定のNPコースは、特定行為研修(21区分38行為)を実施し、診療看護師(NP)を養成する教育課程です。単なる資格取得に留まらない、地域の特性を活かした独自のカリキュラムを展開します。

■弘前大学の診療看護師(NP)コースの特徴

① 画像診断教育を強化したNP養成課程
 既設の放射線看護専門看護師養成コースと連動し、画像診断教育を強化した独自のNP養成課程を展開します。レントゲン・CTなどの画像所見の確認・補助といった画像診断に関する理解を深め、臨床判断能力の向上を図ることで、医師の負担軽減効果がより大きくなります。

② 多職種連携による「地域に出向く医療」体制の構築
 保健学研究科では、看護師だけでなく、診療放射線技師・臨床検査技師・理学療法士・作業療法士・公認心理師など、医療を支える多職種を一体的に育成できる教育環境を有しています。
 NPコースの開設は、こうした専門職がICTと移動型診療車両(医療MaaS)を活用し、へき地等の在宅患者のもとへ「チームで出向く医療」を実現するための第1歩でもあります。診療看護師(NP)を中心とした多職種チームが医療過疎地域を「面」としてカバーする実証モデルの構築を目指しており、地域医療へのアクセス向上に資する持続可能な医療体制の実現を目指します。

③ 病院経営への貢献(先行研究に基づく導入効果)
 国内の先行研究では、NPの導入により、手術件数の増加や看護師の時間外労働の短縮などが報告されています。
・手術件数の増加(約24%増)
・外科入院総収入の増加(約130%増)
・看護師の時間外労働の短縮(約15%減)
※上記は消化器外科へのNP導入前後を比較した単施設研究の報告値です(大城ほか,日本NP学会誌,vol.7 no.2,2023)。導入効果は施設の規模・診療科・体制により異なります。

■設置概要

 弘前大学は、このNPコースの開設を通じ、優秀な看護職者がキャリアアップできる環境を整備します。そして、医師、薬剤師、多職種と「真のチーム医療」を実践する診療看護師を育成することで、地域医療を「守る」から「創る」へと変革してまいります。


※本コースは申請中であり、掲載内容は変更になる場合があります(2026年5月現在)。

本件に関するお問い合わせ先

弘前大学保健学研究科 総務グループ

住所
青森県弘前市本町66-1
E-mail
jm5906@hirosaki-u.ac.jp