火星衛星探査機MMX打ち上げ成功~立教大学理学部が望遠カメラ(TENGOO)・広角分光カメラ(OROCHI)の開発を担当~

火星衛星探査計画(Martian Moons eXploration: MMX)は、成功すれば世界初となる火星圏サンプルリターン計画です。火星や火星衛星であるフォボスとダイモスの詳細調査を行い、フォボスに着陸し表面物質を採取して地球に持ち帰ります。この計画で、フォボスやダイモスが「火星の重力に捕らえられた小惑星」なのか、それとも「火星への天体衝突で飛び散った破片からできたもの」なのか、つまりこれらの衛星の起源を明らかにします。そして、水や大気を持った生命生存可能惑星がどのように生まれ進化したのかという謎に迫ります。
本学研究チームは、太陽系探査(「はやぶさ2」等)で培った技術を結集し、衛星表面地形・物質の事前調査によるサンプル採取地点決定のカギを握る2つの科学観測カメラの開発を担当しました。亀田研究室は、2015年4月に火星衛星探査計画の初期検討から参加し、望遠カメラTENGOOと広角分光カメラOROCHIの開発を担当しました。本学が参加した「はやぶさ2」や「プロキオン」計画と同様に、学生とともに設計段階から最終性能試験まで開発を進め、現在は打ち上げ後のデータ処理の準備を進めています。
本装置の開発は本学理学部亀田教授を開発責任者(PI)として、大学・研究機関(JAXA・国立天文台・産業技術総合研究所・明治大学・東京大学・東北大学)や開発担当メーカー(明星電気株式会社・株式会社ニコン・新報国マテリアル株式会社他)との協力によって進められました。また、株式会社セガには通信テスト用のために、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のオリジナル画像データを提供して頂きました。フォボス着陸成功後に公開を予定しています。
MMXは、2027年に火星圏に到着し、火星と衛星の調査を行い、2031年に地球に帰還する予定です。

■理学部 亀田真吾教授からのコメント
初期検討段階から10年以上かけ、ようやく火星衛星探査機MMXに我々のチームが担当した装置を完成させ、搭載することができました。小惑星探査機はやぶさ2でも学生達とカメラの性能試験を行いました。この装置は、基本的にはやぶさ初号機搭載カメラのコピーでしたが、MMXでは共同研究者・メーカ担当の方々に加え、学生達とも一緒に1から設計を行いました。そのおかげで世界の惑星探査機搭載機器に引けを取らない最先端の観測装置を完成させることができました。さらに、心強い味方であるソニックにも協力してもらいました。火星圏到達・フォボス着陸を楽しみにしています。
<各企業の関連リリース・Webニュース>
●明星電気株式会社 https://www.meisei.co.jp/news
●新報国マテリアル株式会社 https://www.shst.co.jp/news/
●株式会社セガ https://www.sega.co.jp/segaway/articles/261015_6/index.html

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