【名城大学・国立環境研究所】市民参加型調査の結果を活用し「セミの初鳴き日」に影響する要因に迫る
NIES CCCAによる生物季節モニタリングでは、一般市民を対象に調査員を募集しています。調査員は自分の調査場所と調査種目を決め、フェノロジーの記録をします。記録はNIES CCCAに寄せられ、集約・解析されています。調査には動植物に関心のある一般市民、企業の有志団体、学校の部活動、地域の研究機関、公園管理者など様々な個人・団体が参加しています。2024年1月時点で参加者は500名を超え、すべての都道府県に2名以上の調査員がいる状態が実現しました。
参考:国立環境研究所 気候変動適応センター(NIES CCCA)
「国立環境研究所 市民調査員と連携した生物季節モニタリング」
アブラゼミの初鳴き日から何日前・何日間の、どの気象要因が最もアブラゼミの初鳴き日の予測に効果を持つかについて、各調査地点に近い気象台で記録された日平均気温、日平均湿度、日平均風速、全天日射量、日降水量を使用し、1369通りの統計モデルを比較して、最も当てはまるモデルに使用されている期間の気象要因を探索的に分析しました。その結果、日射量、湿度、降雨、風速の効果は小さかったのに対し、気温の効果は顕著に大きいことがわかりました(図1)。特に、初鳴き日は322日前から221日前の気温と強い負の相関を持つことが明らかとなりました(図2)。すなわち、前の年の盛夏から初冬の気温が高いと、アブラゼミの初鳴き日が早まる傾向があることが示されました。
Exploring the factors influencing the first singing date of a cicada, Graptopsaltria nigrofuscata: How will it be affected by climate change?
<著者>Shohei G. Tsujimoto, Dai Koide, Naoki H. Kumagai, Makihiko Ikegami, Jun Nishihiro
<掲載誌>Ecological Entomology
<DOI> https://doi.org/10.1111/een.13357 (外部サイトに接続します)
国立研究開発法人国立環境研究所 気候変動適応センター
副センター長 西廣 淳
主任研究員 小出 大
主任研究員 熊谷 直喜
同 生物多様性領域
主任研究員 池上 真木彦
名城大学 農学部 生物環境科学科
助教 辻本 翔平
国立研究開発法人国立環境研究所 気候変動適応センター
副センター長
西廣 淳
nishihiro.jun(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)[A1]
【解析内容・市民連携に関する問合せ】
名城大学 農学部 生物環境科学科
辻本 翔平
sgtsuji(末尾に”@meijo-u.ac.jp”をつけてください)
【報道に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
kouhou0(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)
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