魅力あるNPOと社会を繋ぎ社会課題を解決する「『ファンドレイジング』 フィールドワーク」を博物館明治村とNPO法人WAFCAにて実施
今回のフィールドワークは、博物館明治村がもつ魅力・課題を調べること、来場者にインタビューを実施することで、来場者の属性を知ることを目的として実施しました。
当日は、まず博物館明治村の湯田晃久所長に、博物館明治村の設立のきっかけやその後の経過についてお話しいただきました。また、新たな価値を受け入れてきた明治の歴史は、混迷とした現代を生きていくうえでのヒントの宝庫であり、本物の建造物、生き様に触れることができるその価値を残し、五感を通して伝えていくことが使命であるとお話してくださいました。
そして、これまでのファンドレイジングの取り組みについてについてもお聞かせいただいたうえで、学生らに対し、「1回目の寄付につながる接点づくり」を一緒に考えてほしいと課題を提示していただきました。その後、学生たちはグループに分かれ、丁ごとにフィールドワークを開始。事前授業で準備した質問内容などに基づき、来場者の方々に、どちらから来られたかや、来村の動機などについて尋ねて歩きました。
「認定特定非営利活動法人アジア車いす交流センター(略称、WAFCA)」は、車いすや教育の支援活動を通じて、アジアの障がい児を取り巻く社会的課題に取り組む団体です。1999年に自動車部品メーカー株式会社デンソーの創立50周年を記念する社会貢献事業の一環として、愛知県刈谷市に設立されました。
今回のフィールドワークは、ボランティアさんと協働での車いす修理の体験やインタビューを通して、自分たちが修理した車いすがどんなふうに人や社会に役立っているのか、「活動に参加したい」などと思える魅力について知ることを目的として実施しました。
当日は、まずWAFCA事務局で広報やファンドレイジングを担当している近藤みなみさんより、「アジアの障がい児の尊厳と機会が損なわれないバリアフリー社会の実現」をビジョンに掲げるWAFCAの活動についてご講義いただきました。活動の3本柱は、中国、タイ、インドネシアの障がい児へ(1)車いすの提供 (2)奨学金の提供 (3)バリアフリー工事。また、外から見ると豊富な資金があると思われているWAFCAが抱える課題についてもお聞かせいただきました。そして学生らに対し、「今後、退会されることが懸念される個人会員に今後も関わっていただくためのアクションや、新規会員を獲得する取り組み」などを一緒に考えてほしいと課題を提示していただきました。
その後、学生たちはグループに分かれ、フィールドワークを開始。事前授業で準備した質問内容などに基づき、ボランティアの方々に、始めたきっかけや、なぜ続けているのか、WAFCAの魅力などをインタビューしました。また、その後ボランティアさんと一緒に車いす修理の体験をしました。 フィールドワーク終了後、学生たちからは、 「車椅子修理を体験してみて、ひとつの部品の不足やつけ間違えが利用者の安全に大きく関わるので、責任感を持って修理に取り組むことが大切だと感じた」、「ボランティアをやっているきっかけは、会社でボランティアの存在を知り、社会貢献で始めた人が多かった。実際にやってみて大変そうではあったが、綺麗になった!などと、喜んでもらえたり感謝されると、やりがいを感じるだろうなと思った」などといった感想が聞かれました。
●ファンドレイジングについて
本授業は全15回で構成され、非営利組織の経営や資金調達に関する体系的な知識習得と、自らの手でファンドレイジング計画を策定する力や、それを実行するための戦略的思考を身につけることを目標としています。さらに学生たちは、地域の協力を得てファンドレイジングの実践現場に出向き、職員や地域の人々とのコミュニケーションを通じて課題に取り組みます。
なお、本授業を受講し単位を取得することで、「准認定ファンドレイザー(※)」の受験資格を取得することができます。大学の授業内で本資格の受験資格を得ることができるのは、全国で初の試みとなります。
※准認定ファンドレイザーは、日本ファンドレイジング協会が行う資格認定制度において付与する専門資格です。NPO運営の全般に関する知識、寄付・会費・助成金の財源獲得に関する知識を習得し、また、ファンドレイジング行動基準を遵守するファンドレイザーとして認証されるものであり、2023年4月現在、1,418名が資格取得しています。
・大学のカリキュラムの中で、ファンドレイジングを体系的に学ぶことができ、単位取得とともに、准認定ファンドレイザーの受験資格を得ることができる。
・地域や社会の在るべき姿を、多様な人の共感や協力を得ながら、自らの手でファンドレイジング計画を策定する力や、それを実行するための戦略的思考を身につけることができる。
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