【京都産業大学】単なる規制から、AIを“思考のパートナー”にする「教育」へ。大学での学びの基本姿勢を説く独自の形で「生成AI利用ガイドライン」を策定・公開
現在、多くの教育現場ではレポートの自動生成や学力低下への懸念から、利用禁止や制限といった動きも見られますが、本学ではテクノロジーを頭ごなしに排除するのではなく、AIの限界やリスク(情報の不正確さ、著作権侵害など)を正しく見極める「批判的思考力(クリティカル・シンキング)」を養うための改めての機会と位置づけました。
そのために、本ガイドラインでは前文として「学びと生成AI利用の基本姿勢」として三箇条を提示し、大学生としての学びの姿勢を提示しました。その上で、生成AI利用ガイドラインとして、単なる禁止事項の列挙ではなく、生成AI自体の注意事項と利用指針、ルール、リスクについて示し、学びを損なう具体事例まで示す形にしています。これらによって、学生が「自ら問いを立て、AIの出力を疑い、自分の理解と共に思考・判断・行動する」という、一歩進んだ主体的な学びのプロセスを導くための教育的アプローチを明文化しています。
【主なガイドラインの内容】
○「教育・育成」を第一とした基本姿勢の明文化
不正防止の枠組みに留まらず、AI時代を生き抜く学生の「学びの質向上」と「自己実現」に主眼を置いた前向きなアプローチを提示。
○主体的な学びを引き出す「活用基準」の提示
レポート作成や研究活動において、どのような付き合い方が自身の成長につながるのか、学生一人一人が実践できる具体的なステップを明示。
○社会に求められる高度なAIリテラシーの育成
単なるツールの操作方法ではなく、AIの特性を理解した上で、人間の強みである「創造性」や「倫理的判断力」を磨くためのリファレンスとして機能。
【学長特命補佐 平井 重行(情報理工学部教授) のコメント】
「大学における様々な分野や科目での目標や修得すべき物事は違います。インターネットで検索することが当たり前になったことやソーシャルメディアが浸透した経緯等も踏まえ、生成AIという新たなテクノロジーが人の学びをどう支援・阻害するかを客観的に捉えかつ理解して、まずは学ぶ姿勢を今一度明確にすることが大事だと考えています。時代の流れやこれからの教育・研究の在り方を考えると、一律に規制するルールやガイドラインでは、学生から未来の社会で必須となるリテラシーを学ぶ機会を奪うことにもつながりかねません。大学という教育・研究の場が果たすべき使命は、AIに支配されることなく、自らの知性、判断力・行動力を磨くための『パートナー』として使いこなす学生個々の力を育むことだと考えています。今回公開した学びの基本姿勢およびガイドラインを通じて、学生が批判的思考力を養い、主体的に学び続ける姿勢を支援してまいります」
京都産業大学
【2027 年4月、新しい学びが誕生します。】
心を理解し、自分を切り拓く。社会を変える。 –
現代社会学部 心理学科
<関連リンク>
・学びと生成AI利用の基本姿勢
https://www.kyoto-su.ac.jp/torikumi/ai-basic-stance/index.html
・生成AI利用ガイドライン
https://www.kyoto-su.ac.jp/torikumi/ai-basic-stance/ai-guideline/
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