神奈川大学

世界を惹きつけ、世界に発信する大学へ――創立80周年を迎えた神奈川大学が「将来構想」を発表

大学ニュース  /  大学改革

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5月15日に創立80周年を迎えた神奈川大学の白井宏尚理事長は、横浜キャンパスにて同日挙行された「記念式典・祝賀会」席上で、同学園の今後果たしていく役割についてまとめた「将来構想」を発表。創立100周年に向けた学園全体の改革を始動させた。

 現在、神奈川大学(横浜市神奈川区)は7学部・8研究科を擁し、附属中・高等学校を含めた学園全体の学生・生徒数は約2万人。全国有数の総合大学として、各界で活躍する卒業生約19万人を輩出してきた同大は1928年、横浜で働く勤労青年の旺盛な勉学需要に応えるために米田吉盛が発足させた「横浜学院」(翌年、横浜専門学校に改称)を起源としている。

 今回の「将来計画」策定に当たっては、その原点である横浜から世界への発信力を強めること、未来社会に寄与する人材を今後も育成していくことなどを使命に掲げ、建学の精神「質実剛健・積極進取・中正堅実」を確認。改革推進の指針となる「使命(ミッション)」「100周年に向けた将来像(ビジョン)」「学園の基本方針」「経営の方針」を明確化し、構想実現のための「中期目標・中期計画」を策定した。

 同計画では現代世界の課題解決に向けたグローバルな研究の促進とともに、アジアをはじめ海外機関との連携を深め、学生や教員の交流を推進。「神奈川学」の展開や、産官学の連携の強化などを掲げている。カリキュラム面では、副専攻制や大学・大学院一貫教育の導入、対話型授業の徹底、「使える」英語力の強化などを挙げる一方、ユニークな入試制度の導入や奨学金制度のさらなる充実を計画。留学生の受け入れ態勢の整備により、キャンパス内のグローバル化を図るとともに、日本や世界の分野・歴史・宗教など「共に生きるための国際的教養の修得」を目指す。

 なお、80周年の記念事業としては、創立者米田吉盛を顕彰し、生誕地である愛媛県喜多郡内子町に記念公園「きずな公園」を寄付。さらにキャンパス整備事業として、今春4月、横浜キャンパスの総合グラウンドを全面人工芝とし、屋上をゴルフ練習場とする用具庫棟の新設を含めたスタンド周辺整備を行った。来年8月には、湘南ひらつかキャンパスで約600人収容のホールのある新棟(仮称11号館)を建設するほか、図書室の拡充・整備、学生ラウンジの設置など既存施設の改修を予定している。

 将来計画・創立80周年記念事業の詳細については下記「創立80周年記念サイト」を参照のこと。
 http://www.kanagawa-u.ac.jp/80th/index.html

■中期計画・中期目標の概要(大学)
1.強めます、世界への発信力。
(1)グローバルな研究の促進
(2)海外との学術交流の拡大
(3)地域に根ざした教育・研究の推進

2.広げます、進路の柔軟性。
(1)学部を越えた複数分野の専門関連科目の履修
(2)基礎を学んでからの専攻分野決定
(3)学ぶ意欲に応える先取り履修

3.高めます、実践力。
(1)少人数・双方向型授業の充実
(2)実社会に触れる機会の増加
(3)「使える」英語力の強化

4.進めます、多様な学生との交流。
(1)多様な学生の学ぶ意欲をサポート
(2)グローバルな学びをサポート
(3)共に生きるための国際的教養の修得

▼本件に関する問い合わせ先
 神奈川大学 経営企画室
 TEL:045-481-5661(代)
 FAX:045-481-9300
 kohou-info@kanagawa-u.ac.jp (広報部)

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