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法政大学文学部地理学科で「地理学を仕事に活かす」をテーマに行っている正課授業(3、4年生向け)が好評だ。社会の第一線で活躍している学内外の地理学科出身の社会人を招き、講演形式で展開する授業は、ともすれば就職活動で不利意識を抱きがちだった学生の意識を確かに変えている。
法政大学文学部地理学科では応用地理学(2)=前期授業 担当:山本茂教授=で、「地理学を仕事に活かす」というテーマを掲げ、毎週ゲストを招き、講演形式で授業を行っている。ゲストは、法政大学や他大学の地理学科を卒業して社会の第一線で活躍している社会人。学科の卒業生や学科の教員の知己だ。民間企業や公務員のほか、理科教師、地図帳の編集者、気象予報士、旅行業、地質コンサルタントなど、地理学科ならではの職業人も若手からベテランまで幅広く招いている。
6月25日の授業のゲストは学科OBで現在、国土交通省長崎空港事務所で航空管制官を務めている竹内久人さん。休暇中に駆け付け、航空管制の仕組みや仕事の特徴、やりがいなどについて熱弁を奮った。航空交通や気象など専門的な話に、学生たちは真剣に聞き入っていた。授業後は、竹内氏を囲み懇談が盛り上がった。
そもそもは就職や就職活動に対して、ともすれば苦手意識を抱きがちな同学科の学生に「地理学を活かした仕事はどのようなものがあるのか」「実際の仕事の内容は」「知識を活かす仕事に就くには、どんな努力が必要なのか」などを自覚してもらうために昨年度より実験的に始まった。「ハウツーではなく、総合科学である地理学の知識や考え方を仕事に活かし、社会貢献する本質的な意識を培ってもらいたかったのが狙い」と山本教授は話す。今年度からは学科を挙げ展開している。
履修している学生たちの関心度も高く、出席率も抜群。授業の終わりに毎回、講演の感想などを記す1000字ほどのレポートを提出させているが、そのレポートからも学生の意識の向上がはっきり読み取れるという。今年、前期に開講したのも、昨年受講した学生の「(就職活動を意識する)3年前期に受けるのが最適」という意見を受けてのものだ。
今期のゲスト講演は一区切り、この後は、学生と教員で意見交換やまとめ、アンケート調査を行う。次年度以降も、より内容を充実させ、展開していく予定だ。
▼本件に関する問い合わせ先
法政大学 文学部地理学科事務室
TEL:03-3264-9457
大学・学校情報 |
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大学・学校名 法政大学 |
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URL https://www.hosei.ac.jp/ |
住所 東京都千代田区富士見2-17-1 |
学長(学校長) Diana Khor(ダイアナ・コー) |