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航空操縦学専修の学生が初の飛行実習──法政大学

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今年4月に開設された法政大学の理工学部機械工学科 航空操縦学専修の飛行実習が、福島空港で始まった。国内の民間空港を拠点にパイロットを養成する特徴的なカリキュラムは、大きな注目を集めている。

 今年4月に開設された法政大学の理工学部機械工学科 航空操縦学専修の学生たちの初めての飛行実習(フレッシュマンズフライト)が、福島空港で8月11日(月)より始まった。

 同専修は国内の大学(航空大学校をのぞく)ではじめて、国内空港を利用して、日本に居ながらにしてパイロットを養成するカリキュラムを展開。4年間の学部教育で自家用操縦士、ならびに大学院で事業用操縦士の取得を目指しつつ、パイロットだけでなく「機械+航空」の素養を持った「飛べるエンジニア」の育成を図っている(大学院は構想中)。

 飛行実習開始に先立ち、8月10日(日)に福島空港内で行われた「フレッシュマンズフライト開講式」には、関係者のほか、松本友作 福島県副知事をはじめ、須賀川市、玉川村、石川町、矢吹町の自治体関係者や各商工会関係者など来賓多数も参席して、盛大に行われた。

 開講式では、法政大学から理工学部長の八名和夫教授、航空操縦学専修長の大澤泰明教授が挨拶し、立ち上げまでの経緯、地元のみなさんへの感謝、安全運航の決意を述べた。
 続いて、地元を代表して松本副知事、石井正廣 須賀川市市長公室長、石森春男 玉川村村長、また飛行実習業務委託先である齋藤靜 (株)アルファーアビエィション社長が祝辞を述べた。
 最後に、学生を代表し、航空操縦学専修1年の石川祐將くんが、「訓練を通じて精神的にも成長しながら、パイロットとしての礎を築いていきたい」と力強く決意表明した。

 開講式後は、教官ならびに代表の学生2名が練習機(Diamond Aircraft DA40型)に乗り込み、場周経路飛行やローパス(低空飛行)、タッチアンドゴー(連続離着陸訓練)を含むデモフライトを行った。

 8月11日(月)以降、学生たちは夏休み期間中、班別で実習をこなしている。2008年度は1班6名体制で、1班あたり1週間をかけ飛行実習を行う予定である。
 飛行実習には、現在の大型旅客機の主流であるグラスコックピット(多数の計器や警報灯類をディジタル化し、液晶モニタに表示させるようにしたコックピット)を備えた最新鋭練習機(Diamond Aircraft社製 DA40型)を使用する。

 2008年度の学生一人あたりの飛行時間は5時間を予定しており、旋回・上昇・下降などの基本的なエアワーク、空港周辺の場周飛行、タッチアンドゴー、無線通信などを行うほか、航空気象、航空管制、飛行安全などの座学、および空港施設、管制塔、気象台、エアラインなどの見学も行う。

▼本件に関する問い合わせ先
 法政大学 総長室広報・広聴担当
 TEL: 03-3264-9652

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