ものつくり大学

きめ細かい就職支援、大学と保護者が「協力」―─ものつくり大学

大学ニュース  /  教育カリキュラム  /  キャリア就職

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

年間30回にも及ぶ就職ガイダンスやきめ細かな個別指導により、就職率98%という際立った就職実績で注目を集めるものつくり大学。独自の“実践的体験型”カリキュラムは産業界からも高い評価を得ているが、今年度からは“保護者向け”のガイダンスも積極的に展開。就職活動に向けたモチベーションを、家庭においても高めてもらうことを狙いとしている。

 ものつくり大学(埼玉県行田市)は2001年に開学し、これまで4回卒業生を送り出してきた。来年2009年3月の卒業生が5期生となる。同大は、実験・実習を重視した“実践的体験型”カリキュラムを展開し、理論だけでなく実際に「もの」を作れる即戦力ある人材を育成している。同大の教育理念は産業界からも高く評価され、今年3月に卒業した4期生の就職率は98%という結果を得ている。

 同大のキャリア教育、就職支援は実にきめ細やかである。入学定員360名の単科大学ということもあり、教職員は学生一人一人の顔を覚えており、必然的に懇切丁寧な対応となる。また、就職委員だけでなく、専任教員は全員が就職支援を行っている。

 学生に対して開催する就職関連の学内ガイダンスは、実に年間30回にものぼる。ガイダンス内容も、就職活動の進め方からはじまり、職務適性テスト、就職情報サイト活用講座、就職活動実践講座、エントリーシート課題添削、業界研究会、合同企業説明会、模擬面接など、タイムリーなテーマを設定しており、学生はガイダンスに参加することで、必要な時期に必要な就職活動ノウハウを身につけることができる。

 さらに、今年度からは、保護者向けのガイダンスも開催している。これは、景気動向や求人状況、今後の就職戦線の予想などを保護者に説明することで、大学だけでなく家庭においても就職活動に向けたモチベーションを高めてもらうことを主な目的としている。
 10月に開催されたガイダンスには各学科およそ40名、計80名程度の保護者が参加。就職希望学生の約3分の1の保護者が参加したことになる。遠距離のため参加が難しい人や、開催日が平日であることなどを考えれば、この参加者数はかなり多いと言える結果だ。就職に関する保護者の関心の高さが窺える。

 同大の就職支援の強みとしては、3つの柱があげられる。
 一つは、設立当初から大学の理念に賛同する企業の協力がある。同大の設置者である学校法人国際技能工芸機構の会長は日立製作所会長の庄山悦彦氏、同名誉会長にはトヨタ名誉会長の豊田章一郎氏。また、同大教授陣も企業出身者が多く在籍しており、産学連携にも力を入れ、企業と良好な関係を築き上げている。
 二つ目は、教育面にある。実技を重視したカリキュラムと40日以上の長期インターンシップによる実務経験により、即戦力となる人材を育成している。
 三つ目は、小規模単科大学の特性を生かしたきめ細かいキャリア教育、就職活動支援にある。30回にもおよぶ就職ガイダンス、マンツーマンの履歴書添削指導、保護者へのフォローなどである。

 同大教務長で就職委員長でもある神谷聖志教授は、「昨今の景気状況や、企業の動向を考えれば、ここ数年来の売り手市場は終わり、今後の就職戦線は厳しさを増していくだろう。本学が就職に強いことはまちがいないが、学生および保護者への就職支援は、今後、よりいっそうきめ細やかに行っていく」と語っている。

▼本件に関する問い合わせ先
 ものつくり大学 学務部
 埼玉県行田市前谷333番地
 TEL: 048-564-3200
 FAX: 048-564-3201
 E-Mail: kubota◎iot.ac.jp
 (「◎」は「@」を示します)
 http://www.iot.ac.jp/