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グローバル化の進展に伴い、技術者が海外で仕事をし、外国人とコミュニケーションをとる機会はますます増え、英語能力を身につける必要性が高まっている。「建学の精神」にも国際交流を謳っている日本工業大学では、「世界にはばたくエンジニアの育成」を目指して、独自の英語教育を行う一方、「留学生別科」を設置し、広く海外からの留学生に日本語や日本事情を教えるなど、積極的に国際教育に取り組んでいる。
■「融合科目」という独自の教育システム
「融合科目(正式名称は専門基礎融合科目)」は、英語・数学・物理といった基礎科目の学習を、学生が将来専門として学ぶ分野の技術や興味と結びつけ、勉学意欲の向上と学習内容の理解に役立てようと、独自に開発された教育システムである。
英語融合科目には、「機械英語広場」、「電気英語」、「建築英語」など、学科ごとに専門の内容を英語で学ぶ科目が設けられている。例えば、情報工学科では、英語版のコンピュータソフトを使う実習があるが、そのソフトを使いこなすには、英文マニュアルを読まなければならない。その際、マニュアルを逐一和訳する必要はなく、内容を理解し、ソフトが使えるようになれば良い。建築学科では、「アメリカの現代建築が好きだから」、それを題材に英語を学ぶといった取り組みがなされている。
英語融合科目の授業は、英語を使って豊富な実務経験をもつ教員が担当している。専門学科の教員が実際に外国で仕事をした時の英語の失敗談は、学生達に人気があるという。
■「英語教育センター」
平成19年度からは「英語教育センター」を開設し、英語学習の支援を行っている。センター内に常駐する外国人講師との実践的英会話や、海外へ行き実際の英語に触れる研修、同センターが独自に開発したプログラムなど、学生が卒業するまでに英語コミュニケーション能力を向上させ、異文化・多文化環境に立ち向かえる意識と能力を身に付けるための多様なプログラムを推進している。
※英語教育センター: http://www.nit.ac.jp/center/english.html
■海外研修プログラム
●語学研修: 毎年、ブリティッシュ・コロンビア大学(カナダ)で語学研修を行い、ホームステイと英語の授業により、2単位を認定している。英語教育センターが主催し、事前の準備にも時間をかけ、春休み期間中に1か月実施する。
●「2×4木造建築工房」: 学内での準備を経た後、カナダの本学園研修施設に行き、現地の大工さんと一緒に建築作業に取り組むことによって、仕事で使える英語力を養う。9月初旬から中旬に実施。
●東南アジアでの「現場体験を通して学ぶ国際協力建築プログラム」: 建築分野に限定して、将来海外で国際プロジェクトに携われる人材予備軍の育成を目的とするもの。事前に国際協力事業に従事した経験者から講義を受け、必要な知識を習得後、海外で現場視察を行う。夏休み期間中に実施。
■「留学生別科」
留学生別科は、日本工業大学または日本の理工系大学への留学を希望する留学生が、日本語と大学教育を受けるにふさわしい基礎学力を身につけることを目的に1992年に設置された。視聴覚教材を駆使した日本語教育に加え、「コンピュータリテラシー」など、理工系大学への進学に必要な基礎知識を習得できる選択科目が用意されている。また、日本事情を学ぶ科目、日本人学生や地域の学校との交流や校外授業なども用意され、日本の文化や風習などを体感することができる。
なお、修了生は、成績に応じて、日本工業大学工学部または大学院工学研究科への推薦入学が認められている。
※留学生別科: http://www.nit.ac.jp/gakka/bekka.html
▼本件に関する問い合わせ先
日本工業大学 広報室
TEL: 0480-34-4111(代表)
http://www.nit.ac.jp
大学・学校情報 |
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大学・学校名 日本工業大学 |
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URL https://www.nit.ac.jp/ |
住所 345-8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1 |
学長(学校長) 竹内 貞雄 |