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平成21年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者への表彰式が4月14日、虎ノ門パストラル新館にて行われ、酪農学園大学特任教授の辨野義己氏(獣医学科1973年卒・独立行政法人理化学研究所知的財産戦略センター辨野特別研究室)が、文部科学大臣表彰科学技術賞(理解増進部門)の表彰を受けた。
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めている。
今年4月14日、これまでの研究業績やその成果普及に基づき、酪農学園大学特任教授の辨野義己氏が文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)を受賞した。
理解増進部門では、青少年をはじめ、広く国民の科学技術に関する関心および理解の増進等に寄与し、または地域において科学技術に関する知識の普及啓発等に寄与する活動を行った者を対象とするものである。今回の受賞課題ならびに関連する業績は以下の通り。
◎受賞課題
「健康のヒケツが腸内環境コントロールであることの理解増進」
腸内環境は、宿主であるヒトの食生活、生活習慣、年齢等に応じて宿主の健康状態に様々な影響を与えている。特に、大腸には1,000種類以上の腸内常在菌が棲息していることから、腸内常在菌の分布、機能等と宿主の健康状態の関係を解明し、日常的に継続できる腸内環境の改善方法が求められている。35年以上に亘り腸内環境と大腸疾患との関係を研究し、特に、ヒトの腸内常在菌の構成を迅速・簡便に調べる手法の開発や腸内常在菌の多様性の解析を行い、培養法により、新種の腸内常在菌を数多く命名・提案してきた。さらに、病気のリスクを低減する効果がある微生物やそれらを含む食品の摂取が腸内環境の改善に有効であることを明らかにしてきた。こうした研究業績に基づき、国民の腸内環境の改善への関心を高めるべく、単行本、雑誌、新聞、テレビ番組等の取材協力、出演、講演等に尽力し、腸内環境のコントロールが健康のヒケツであるということを一般の人々に普及させた。
このような活動により、今日では腸内環境のコントロール(ヨーグルト等のビフィズス菌や乳酸菌食品や食物繊維の摂取等)による健康管理の重要性が広く認識されるようになり、国民の健康増進に貢献した。
▼本件に関する問い合わせ先
酪農学園大学 広報室
〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582
TEL: 011-388-4158
FAX: 011-388-4157
http://www.rakuno.ac.jp/
大学・学校情報 |
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大学・学校名 酪農学園大学 |
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URL https://www.rakuno.ac.jp/ |
住所 北海道江別市文京台緑町582番地 |
学長(学校長) 岩野英知 |