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日本工業大学は、従来から一貫し産学交流を進めてきたが、さらにその取り組みを深化させ、起業教育、大学発ベンチャー育成にも力を注いでいる。柳澤章学長が、自ら開発した金属繊維製造技術と、ベルギーの国際的鋼線メーカーであるベカルト社との共同出資で設立した大学発ベンチャー「ベキニット社」も順調に発展を続けている。
日本工業大学(埼玉県宮代町・学長 柳澤章)は、従来から一貫して産学交流を進めている。
1998(平成10)年に産学リエゾンセンターを創設したが、2006(平成18)年にはこれを発展的に改組し、産学連携起業教育センターを開設した。同センターでは、企業の多様な技術相談への対応、幅広い産学交流ネットワークの育成などの事業を行っている。センター内には共同研究企業や学内創業者が利用できるインキュベーションルームを備え、長期の学内での共同研究活動やベンチャー企業育成に利用されており、現在3社が入居している。
●学生起業家育成支援プログラム「ビジネスプランコンテスト」
2006年には、同センターが主催する学生起業家育成支援プログラム「ビジネスプランコンテスト」もスタートした。同コンテストは、同大学に在籍中の全ての学部生・院生が応募できるもので、今年で第4回目となる。
同大学のカリキュラムには、起業教育として、全学科・全学年を対象として「起業とビジネスプラン(春学期開講)」、「新会社設立の実際(秋学期開講)」といった講座が設けられており、「起業とビジネスプラン」受講生は、同コンテストに応募する際に、専門家の指導・アドバイスを受けることができる。毎回、100件・200名を超える応募があるが、これを一次(書類)審査で25件程度に絞り込む。二次審査のプレゼンテーションを経て、優秀賞10名程度、奨励賞10名程度が選考される。優秀賞には、副賞として「国内企業ものつくりとベンチャー視察研修の旅」への招待に加え、研修費として3万円相当の図書券が、奨励賞には 副賞として2万円相当の図書券が研修費として与えられる。
今年の「ベンチャー視察研修の旅」は9月15日〜18日の予定で中国地方の企業を訪問する。11月4日(水)には、表彰式と研修報告会が開催され、優秀なビジネスプランには、企業・投資家とのマッチング支援も行っている。
●大学発ベンチャー企業の活動状況
日本工業大学発のベンチャー企業は3社あるが、順調に発展を続けているのはベキニット株式会社である。同社は、学長 柳澤章(機械工学科教授)が開発した金属繊維製造技術を基に、ベルギーの国際的鋼線メーカーであるベカルト社との共同出資で1997(平成9)年に設立した。二輪車の消音マフラーや業務用厨房のグリルフィルターに実績があるが、今後は環境社会に貢献する水素発生装置の電極材や、医療用材料として期待されている。
▼本件に関するお問い合わせ先
日本工業大学 広報室
TEL:0480-34-4111(代表)
http://www.nit.ac.jp
大学・学校情報 |
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大学・学校名 日本工業大学 |
URL https://www.nit.ac.jp/ |
住所 345-8501 埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4-1 |
学長(学校長) 竹内 貞雄 |