金沢工業大学

「アルミハウスプロジェクト」OPEN HOUSE――金沢工業大学発、“究極の省CO2環境共生型住宅”竣工

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金沢工業大学は、産学連携で取り組む「アルミハウスプロジェクト」のOPEN HOUSEを8月8日(土)・9日(日)に開催。コンセプトにもある輻射冷暖房の体感をして頂き、アルミハウスの「省CO2」のポイントについて詳しく説明する。当プロジェクトは平成20年度(第1回)住宅・建築物省CO2推進モデル事業に採択されている。

■OPEN HOUSE(※連携企業等の関係者を対象)
  平成21年8月8日(土)・9日(日)
  11:00~16:30
  石川県金沢市福増町15-2-7 M邸

●金沢市M邸 “究極の省CO2環境共生型住宅” の特徴
 地下RC造+アルミニウム構造2階建ての戸建住宅。
 この物件は、『2008年度 国土交通省 住宅・建築物省CO2推進モデル事業』の採択物件であり、「アルミ構造体」を「放熱機(輻射冷暖房)」、「設備空間」「照明」と一体化を試み、地中熱を利用した輻射冷暖房システムを採用している。
 また、上記に加え、「太陽光発電」・「オールLED」・「オール電化」・「屋上緑化」・アルミと緑と雨水利用による「緑のカーテン」等、全てが盛り込まれ、ランニングコストを“ゼロ”にすることを目指している。
敷地は、日本で最も厳しい環境といわれる北陸の金沢市である。北陸特有の湿気や、雪・雨の多い地域で、この環境での成功が、今後のユニット化・商品化にも繋がっていくものと考えている。

「省CO2」5つのポイント
1.新たなアルミ構造システムを用いた施工時の作業簡略化、資源の再使用によるCO2削減
2.運用時の冷暖房におけるエネルギーの効率化によるCO2削減
3.運用時の照明における省エネルギーよるCO2削減
4.自然エネルギーの有効活用によるCO2削減
5.熱環境負荷の軽減によるCO2削減

「アルミハウスプロジェクト」について
 2002年、日本において建築基準法の改正により、アルミニウムが構造体として認定された。しかし、スチールやコンクリート、木の代替から脱却できず、アルミ構造の普及には至っていない。その理由としては、熱伝導率が大きいことや、素材自体の高コストにある。しかし、その一方で、耐久性や部材精度の高さ、リサイクル性の良さ等は環境時代における有効な建築素材としての多くのポテンシャルを有している。
 本プロジェクトでは、産学連携の実践的な試みとして「北陸の主要産業の一つであるアルミという素材の有利点を活かす」ことを主軸として、施工、運用・維持管理、再生・再使用といったライフサイクルにおいてトータルな省CO2環境共生型住宅の開発を目的としている。

▼本件に関する問い合わせ先
 金沢工業大学 広報課
 石川県石川郡野々市町扇が丘7-1
 TEL: 076-246-4784
 E-Mail: koho@kanazawa-it.ac.jp