上智大学

上智大学が西澤潤一氏を特任教授に迎え大学改革へ
―「世界に並び立つ大学」を目指したキャンパス構築へ―

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学校法人上智学院は、平成21年8月1日付けで、首都大学東京の前学長の西澤潤一氏を学院顧問ならびに上智大学特任教授として招聘する。

 かつてジャーナリズムによって「ミスター半導体」、「光通信の父」と呼ばれたこともある西澤潤一氏は、戦後の電気通信工学をリードしてきた東北大学で、日本の半導体研究の黎明期を先導し、光通信の基礎技術を世界に先駆けて確立するとともに、わが国のエレクトロニクス産業の興隆に多大の貢献をしてきた。
 西澤氏は、1990年に東北大学総長、1998年に岩手県立大学学長、そして2005年から首都大学東京の学長を歴任した。また、1989年に文化勲章を、2000年にIEEEエジソン・メダル、さらには2002年には長年の電気工学分野での功績を認められて、IEEEはメダルズ系列にニシザワ・メダルを加え、勲一等瑞宝章を受章している。

 西澤氏は、半導体レーザー・フォトダイオード・光ファイバーという3つの半導体基礎技術を中心に、1000をこえる特許を取得している。大学研究者が特許を取得することすらタブー視されていた時代にあって、西澤氏が始めた大学研究の産業界への積極的な技術移転は、時代を先取りするものであった。
 80歳を超えてもまだ研究への意欲を失わない西澤氏の次の研究テーマは、電力用半導体の研究による大電力直流送電及び医療・医学の分野への応用可能性の高い「テラヘルツ分野」へと向かっている。

 学校法人上智学院は、これまでの西澤氏の大学改革を始めとする大学経営者としての行政手腕から、学院顧問として時宜に応じ、本学院の健全な発展を図るためにご指導、ご助言いただき、これまでの西澤氏の教育研究におけるご功績から、2013年に創立100周年を向かえ、「世界に並び立つ大学」を目指す上智大学の今後の更なる発展に貢献されることを期待している。