日本工業大学

日本工業大学における「教員免許更新制への取り組み」

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日本工業大学では、8月3日(月)~7日(金)の5日間、「教員免許状更新講習」を実施した。46名の現職教員が受講し、うち33名は同大学卒業者。最も人気が高かった講習科目は「バイオマスと環境技術」であり、環境への関心が高いことが伺える。本講習が、大学と教育現場を結ぶ架け橋となり、学問研究の進展と実践的指導力向上という双方にとって有意義なものとして根づくことを期待している。

 日本工業大学(埼玉県宮代町、学長・柳澤章)では、8月3日(月)~7日(金)の5日間、「教職教育センター」「工業教育研究所」(センター長および所長・原田昭教授)が中心となり、「教員免許状更新講習」を実施した。

 同大学では、高校「工業」、中学校「技術」の教員を主な対象として、「教職についての省察並びに子どもの変化、教育政策の動向及び学校の内外における連携教育についての理解に関する事項」(以下「必修」)と、「教科指導・生徒指導その他教育の充実に関する事項」(以下「選択」)の両領域の講座を開講、46名の現職教員が受講した。

 受講教員のうち、33名は同大学卒業の現職教員で、滋賀、長野、愛知、静岡など、遠隔地からの参加も多く、学内他の宿泊施設に泊まり込んで、熱心に受講した。今回の講習は、卒業生のリカレント教育としても有効に機能したものと考えられる。

 今回の講習では、各講座とも100分受講後、20分の試験が義務づけられており、受講教員は、非常に緊張した様子であった。同大学としては初めての取り組みであったが、受講後のアンケートは良い評価を得ている。
 
 本講習は、平成18年7月の中央教育審議会の答申「今後の教員養成・免許制度の在り方について」を受け、平成19年6月に改正教育職員免許法が成立し、本年度から実施されることになったもの。講習の目的は、その時々で教員としての必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものである。

 教員免許状更新には、必修12時間と選択18時間、計30時間の講習の受講が必要であり、今年度の対象者は、33歳、43歳、53歳の教員であった。

 同大学で実施した講習は以下の通りである。
・8月3日(月) 必修講習1日目
・8月4日(火) 必修講習2日目
・8月5日(水) 選択講習A「最新の機械加工技術」
          選択講習B「コンピュータ制御の動向」
          選択講習C「各種センサーを用いた建築物の環境性能検証及び機械的性能の計測」
・8月6日(木) 選択講習D「最新のナノテク技術」 
          選択講習E「環境共生のすまいづくり・まちづくり」
・8月7日(金) 選択講習F「バイオマスと環境技術」 
          選択講習G「モデル化とシミュレーション」

*詳細については、下記URLをご覧ください。
 http://www.nit.ac.jp/whats_new/view/306

 以上の科目で、最も人気が高かったものは、「環境」の時代を反映してか、選択講習F「バイオマスと環境技術」であった。

 これまで40年間に1,300余名の教職員を全国の学校現場に輩出してきた同大学としては、未来を担う児童生徒の教育をより充実したものとし、さらには教職員自身の資質・能力に向けた研修を支援する責任と義務があると考え、全学体制で本講習を開催した。

 本講習が、大学と教育現場を結ぶ架け橋となり、学問研究の進展と実践的指導力向上という双方にとって有意義なものとして根づくことを期待している。

※教職教育センター
http://www.nit.ac.jp/center/education/teachers.html
※工業教育研究所
http://www.nit.ac.jp/whats_new/view/306

▼本件に関するお問い合わせ先
 日本工業大学 広報室
 TEL: 0480-34-4111(代表)
 http://www.nit.ac.jp