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帝京大学医真菌研究センターの槇村浩一准教授と非常勤講師の佐藤一朗氏が新種の病原藻類を発見、命名――微生物新種記載の権威IJSEM誌にも掲載

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帝京大学医真菌研究センターの槇村浩一准教授と非常勤講師の佐藤一朗氏は、ヒトに感染した新種の病原藻類(クロレラの仲間)を発見し、「Prototheca cutis (プロトテカ・クチス)」と命名した。この研究は、微生物新種記載の上で最も権威ある「International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology」誌2010年5月号にも掲載された。

 帝京大学医真菌研究センターの槇村浩一准教授と非常勤講師の佐藤一朗氏は、ヒトの皮膚に感染した新種の病原藻類(クロレラの仲間)を発見し、「Prototheca cutis (プロトテカ・クチス)」と命名した。Prototheca藻は、葉緑体が退化した特殊な藻類であり、広く自然界に生育しているが、稀にヒトや動物に感染することが知られている。
 この研究は、一昨年のコアラ由来新種酵母(※)の時と同様に、微生物新種記載の上で最も権威ある「International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology」誌2010年5月号にも掲載された。
 
(※)http://www.teikyo-u.ac.jp/newsandtopics/081226_02.html
 
【参考】帝京大学医真菌研究センターについて
 冲永荘一帝京大学総長(当時)の発案により、1983年10月、帝京大学医学部に付置設立された。設立の目的は、わが国における医真菌学および関連領域における研究の発展と教育の向上ならびに国際交流の推進をはかることにある。同センターの機能・活動の内容は、真菌症の診断・治療法の開発、病原真菌の病原因子と薬剤耐性機構の解析、真菌細胞の超微細構造の解析、さらに病原真菌の主要な特性に関する分子生物学的研究など多岐にわたっているが、これに加えてヒトおよび動物に対して病原性をもつ真菌菌株の収集保存および分譲がその主要な柱の一つとなっている。真菌菌株としては、国内の臨床症例から分離されたものが大多数であり、現在急速に進展している病原真菌の分類系統学的研究ならびにこれらの真菌に起因する真菌症の疫学、病因論、免疫学、診断法および化学療法などの研究に欠かせない貴重なものとなっている。
 
▼本件に関する問い合わせ先
 帝京大学 大学PR推進室
 〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1
 TEL: 03-3964-4162
 http://www.teikyo-u.ac.jp