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留学生と日本人学生が互いに高めあう「Language Buddy制度」が好評――法政大学

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法政大学国際交流センターでは、留学生と日本人学生が授業の空き時間を利用して日本語と外国語を互いに教えあう「Language Buddy制度(LB)」を展開している。留学生にも日本人学生にも人気の制度で、異文化交流に大いに役立っている。

 法政大学国際交流センターでは、留学生(主に交換留学生)と日本人学生が、授業の空き時間を利用して日本語と外国語(英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・中国語など)を互いに教えあう「Language Buddy制度(LB)」を展開している。
 これは、留学生と日本人学生がGive & Takeし、対等な関係で語学を学びあうというもの。例えば、最初の45分は日本語で会話、後の45分は留学生の母語で会話するなど、互いの語学力アップを目指すのが狙いだ。特に、交換留学生は滞在期間が半年または一年と短期間であることが多く、このLB制度が学内や日本における友達づくりや文化交流のきっかけにもなっている。

 現在、同大の交換留学生のうち約40人程度がこのLBを利用している。交換留学生の受け入れは4月・9月が多く、Buddyとなる日本人学生の募集も例年同時期に実施している。希望言語や、授業の空き時間がマッチするかなどによって、国際交流センターがマッチング(基本的に、留学生1人に対し日本人学生1人)を決定。留学生の母語にもよるが、日本人学生からの応募倍率は時に5~8倍になることもあるという。マッチング決定後は、一度国際交流センターの学生交流室で顔合わせし、職員が簡単に説明した後、学内の思い思いの場所で、毎週自由にディスカッションしている。継続して会話を続けることにより、双方の学生たちは異文化コミュニケーション能力を身につけることができる。

 中には、このLBでドイツの学生のBuddyを務めたことが縁となって、そのドイツの学生が通う大学の大学院に留学することになった日本人院生もいる。また、交換留学生たちも日本語能力や日本における生活知識、コミュニケーション能力を高め、サークルなどでも積極的に活動している。欧米系の留学生では、合気道や柔道などの“武道”や能楽などの伝統芸能、世界中で人気の日本アニメなどに興味を持っている学生も少なくない。
 
 米国アイダホ州のボイシー州立大学から短期留学しているマイケル・リアリー(Michael  Leary)さんのBuddyは藤丸さん(国際文化学部)。リアリーさんは「法政大学では国際経営を学んでいます。彼女は頭がよく、英語も上手」と約3か月ほどの滞在で覚えた日本語を交えながら話す。お台場など都内の観光地にも足を運んだそうだ。一方、藤丸さんは「2年次にオーストリアに留学し、英語をもっと学びたいとBuddyに手を挙げました。マイケルにAssignment(課題)の相談などすることもあります」と話した。
 また、米国からの女子留学生をBuddyに持つ大城さん(法学部)は、途上国開発に興味を持っており、卒業後、海外の大学院への留学を計画しているという。「人と交流するのが好きな私にとって、英語で話す格好の機会。毎週、楽しみな時間です」と話す。会話の中で異なった価値観を認識することもあるのだという。
 
 国際交流センターは「学生からも好評の制度です。お互いを尊重してコミュニケーションすることで、言語や文化の壁を乗り越えられるのではないでしょうか。日本人学生からも、もっと語学や制度の枠を広げてほしいという要望があります」と話している。

▼本件に関する問い合わせ先 (平日9:00~11:30、12:30~17:00)
 法政大学国際交流センター
 TEL: 03-3264-9402
 国際交流センター ホームページ: http://www.hosei.ac.jp/ic/

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