立正大学

立正大学がALS患者の舩後靖彦氏らを講師に招き、文学部公開講座「つながりあう―様々な家族のすがたから―」を開催

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立正大学文学部では10月に、「つながりあう―様々な家族のすがたから―」をテーマとした公開講座(全5回)を、大崎校舎にて開催する。呼吸器を装着したALS患者・舩後靖彦氏(湘南工科大学非常勤助手)、社会福祉法人十愛療育会理事長・日浦美智江氏らを講師として招き、古代から現在にいたるまでのさまざまな「家族のすがた」について講演する。

 立正大学では、昭和55年から品川区と共催して毎年テーマを設定した公開講座を開催している。今年は、「つながりあう―様々な家族のすがたから―」をテーマとした公開講座(全5回)を、10月から大崎校舎にて開催する。
 
 「ひと」はひとの間に生まれ、ひとに育てられ、そしてひとの世話をしながら生を営む生き物である。ひとの生老病死の営みは、家族という場と密接に関係し、生きる喜び、そして苦しみと共にある。この公開講座では、さまざまなすがたの家族を手がかりに、ひとが「つながりあう」営みを問いかけ、見つめることを狙いとしている。
 「古代の家族のつながり」「明治から昭和にかけて自由奔放に生きた岡本かの子と太郎の、母と息子とのつながり」「親密性の感情が暴力に反転する脆さと隣り合わせている現代の家族のつながり」「人工呼吸器等の機械とともに生きる難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者を取り巻く家族的なつながり」「重症心身障害児と家族とともに生きる地域のつながり」など、古代から現在にいたるまでのさまざまな家族のすがたについて、講演を行う。
 
 なお、10月23日(土)に講演するALS患者の舩後靖彦氏は、パソコンによる講演や執筆活動で活躍しているが、今年、わずかに動く顔の筋肉を使い光センサーで動くギターの演奏に成功した。学生時代にプロのギタリストを目指したが、ALSの発症のためギターは弾けず、昨年までのファミリーライブでは作詞のみを担当していた。今回の講座では、つながりあう家族の姿として、舩後氏の作詞による曲を1曲、舩後氏は額のセンサーと噛む装置でギターを演奏し、家族や友人が楽器やボーカルを担当する。

◆つながりあう―様々な家族のすがたから―
【会場】
 立正大学大崎キャンパス 11号館 5階 1151教室
【開催日時】
 10月6日(水)、13日(水)、20日(水) 18時30分~20時30分
 10月23日(土)、30日(土) 12時30分~14時30分
【開催内容】
 ●10月 6日(水)
  「赤い『ち』と白い『ち』―古代の親子」
   立正大学文学部教授・三浦佑之(古代日本文学)
 ●10月13日(水)
  「私らしく生きることを求めて―岡本かの子『老妓抄』『家霊』のなかの家族とジェンダー」
   立正大学文学部専任講師・生方智子(近現代日本文学)
 ●10月20日(水)
  「積みすぎた方舟『現代家族』のゆくえ―家族幻想・自立神話を超えて」
   立正大学文学部教授・金井淑子(フェミニンの哲学)
 ●10月23日(土)
  「機械と共に生きる!―つながる家族と多くの仲間」(PC音声による講演およびギター演奏)
   湘南工科大学非常勤助手 ALS患者 舩後靖彦氏
 ●10月30日(土)
  「人は人の中で人になる―重い障害のある人たちと歩いて」
   社会福祉法人十愛療育会理事長 日浦美智江氏
【申し込み方法】
 往復はがきに講座名「立正大学文学部公開講座」と明記し、
 住所・氏名(フリガナ)・年齢・連絡先電話番号を書いて下記申込先へお送り下さい。
【対象】
 16歳以上の方
【定員】
 300名(抽選)
【受講料】
 無料
【申込期間】
 平成22年9月1日(水)~9月17日(金)必着
【申込先】
 品川区文化スポーツ振興課 生涯学習係宛
 〒140-8715 品川区広町2-1-36

▼本講座に関する問い合わせ先
 ●品川区文化スポーツ振興課
  TEL: 03-5742-6837 (直通)
 ●立正大学文学部事務室
  TEL: 03-3492-8791
  http://www.ris.ac.jp/life_learn/extension.php

▼本件に関する問い合わせ先
 立正大学 学長室政策広報課
 東京都品川区大崎4-2-16
 TEL: 03-3492-5250
 FAX: 03-5487-3340
 E-mail: ppi@ris.ac.jp
 http://www.ris.ac.jp/