昭和女子大学

昭和女子大学が創立90周年記念式典を挙行 ~光葉博物館で記念展覧会開催中

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昭和女子大学は本年で創立90周年を迎え、来賓、恩師らを招いて盛大な記念式典を挙行した。大学付設の光葉博物館では、本年中に三つの創立90周年記念展覧会が企画され、特別展「世界Bell訪ねある記」が11月14日まで開催中だ。さらに「ナターリヤ・トルスタヤ絵画展」が11月24日から始まる。

◆創立90周年記念式典

 昭和女子大学の創立90周年記念式典が10月22日、学内の人見記念講堂で開催された。校歌斉唱に続いて、「世が明けようとしてゐる」で始まる開講の詞が、生前に録音された創立者・人見圓吉初代理事長の肉声で流れ、人見楷子・第3代理事長は挨拶で「1920年9月10日に5名の教師により、ささやかな学問の光がともされ、(前身の)日本女子高等学院が(本学の)扉を開けた」と振り返った後、「いまの時代だからこそ求められている女性としての使命を達成できるよう、全機能を挙げて精進する覚悟である」と力説した。

 計1,700人が出席し、来賓の参列は約150人。代表して福田康夫元首相が登壇し、妻が理事長と中学の同級生であること、官房長官のときに女性共同参画の担当大臣も兼ねていて坂東眞理子学長は直属の内閣府の担当局長だったことなどに触れ、「建学の精神をさらに伸ばし、大地に根を生やして進んでいって欲しい」と祝辞を述べた。

 引き続き、会場を新体育館に移して祝賀会が行われ、坂東学長の開会挨拶の後、ソングリーディングクラブなどのパフォーマンスもあり、参列者たちは会食しながら和やかに歓談した。

 昭和女子大学は90年前、人見圓吉、緑夫妻がトルストイの教育理念に共鳴して創設したもので、「愛と理解と調和」を建学の精神に掲げている。東京・小石川の幼稚園に間借りして生徒8人、教師5人でスタートし、2年後に東中野、6年後に中野区上高田に移転した。第二次世界大戦中に空襲で焼失し、1945年11月、いまの世田谷キャンパスに引っ越してきた。

◆特別展「世界Bell訪ねある記 ~くらしを映すBELL Part.1~」

 学長でもあった人見楠郎・第2代理事長は公職の合間に、あるいは私的な旅行の先々でベルを収集して回り、遺された膨大なベルコレクションは1,900点に上る。その整理作業を進める中で貴重な資料と判明した約150点を展示している。

 生活の中で使われたカウベル、ホースベル・ラクダベル・象ベルなどの動物用、ダンスベル、卓鈴など、用途や形もさまざまだ。スイスの大晦日の伝統行事“シルベスタークロイゼ”で身につける大きなベルや華やかな頭飾りは、圧巻である。

 来年秋には「Part.2」の開催を予定している。

【開催期間】 10月12日(火)~11月14日(日) 10:00~17:00
【休 館 日】 日曜・祝日 ただし、11月14日(日)は開館
【入 館 料】 無料

◆「トルストイ没後100年記念 ナターリヤ・トルスタヤ絵画展」

 モスクワ在住の画家、ナターリヤ・トルスタヤ氏はレフ・トルストイの玄孫である。同じく玄孫の「トルストイの屋敷博物館」(ヤースナヤ・ポリャーナ)館長、ウラジーミル・トルストイ氏とは従姉弟に当たる。そうした縁から、改めて建学の精神に思いをはせるべく、本人を招いての絵画展開催となった。37点の出品が予定されている。

 すでに「トルストイ没後百年記念展」が5月いっぱいを会期に光葉博物館で開かれており、その開会式にはウラジーミル氏が夫人たちと本学の招きで出席した。

 ナターリヤ氏の来日は2008年に続き2回目。ロシア、欧州各国、米国、シンガポールなど15カ国で個展を開催し、作品はモスクワの国立トレチャコフ美術館などに収められている。

 在日ロシア連邦大使館と日本トルストイ協会が「後援」、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会が「協力」している。

【開催期間】 11月24日(水)~12月1日(水) 10:00~17:00
            ただし11月24日は15:00~17:00
【入 館 料】 無料