京都産業大学

ビデオ・オン・デマンド授業や遠隔講義の現状とこれからの可能性について検討する遠隔シンポジウム「映像がもつ大学教育の可能性」をアメリカ・日本の合計10か所をむすんで開催――京都産業大学

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大学教育に取り入れられているVOD(ビデオ・オン・デマンド)授業やテレビ会議システムを用いた遠隔講義についてのシンポジウム「映像がもつ大学教育の可能性」を2月11日(金・祝)実施。戦略的eラーニングシステム開発推進委員会(代表校:京都産業大学)が主催し、アメリカ・北海道・秋田・岩手・東京・長野・石川・愛媛・熊本そして京都の10か所をテレビ会議システムでつないで行う。 

 このシンポジウムでは、時間や空間の制約を受けず学習ができるなどの利点から、大学教育に取り入れられているVOD (ビデオ・オン・デマンド)授業やテレビ会議システムを用いた遠隔講義は、果たして学生にとって大きなメリットをもたらしたのか、あるいは教員にとってはどうなのか、今後の大学の授業として一翼を担う授業スタイルが確立・発展できるのかを考えるため、事例発表を交えながら「映像がもつ大学教育の可能性」をテーマに討論を行う。

 eラーニングシステムの共有・共用化を目的として、2008年度に文部科学省の戦略的大学連携支援事業に選定された事業の一環として、戦略的eラーニングシステム開発推進委員会(代表校:京都産業大学)が主催する。

 アメリカで遠隔授業を実施している松尾正人 九州大学カリフォルニアオフィス所長が基調講演を行い、各大学で実際に授業を担当する教職員が取り組みの紹介や行う上での利点、問題点などを討論する。対面による授業と比較して、音声・映像のデジタルデータ等を用いた仮想空間上の授業が勝る利点をクローズアップするシンポジウムである。

◆遠隔シンポジウム「映像がもつ大学教育の可能性」
【開催日時】
 2011年2月11日(金・祝) 13:00~17:45 
【場所】
〈主会場〉
 ・キャンパスプラザ京都4階第4会議室
〈副会場〉
 ・北海道教育大学 函館校4 号館
 ・大学コンソーシアムあきた カレッジプラザ
 ・岩手大学 学生センター棟G22 教室
 ・放送大学 東制作棟ICT メディア教育推進室
 ・信州大学 松本キャンパス 全学教育機構e-Learning センター
 ・石川県政記念しいのき迎賓館 3 階セミナールームB
 ・愛媛大学城北キャンパス愛大ミューズ1階アクティブ・ラーニングスペース2
 ・熊本大学総合情報基盤センター
【主催】
 戦略的eラーニングシステム開発推進委員会(代表校:京都産業大学)
【参加者】
 各大学教職員(Ustreamでの同時配信 http://www.ustream.tv/user/eklkyoto01 )
【詳細】
 下記ホームページ参照
 http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=1826&frmCd=33-3-3-0-0


【遠隔シンポジウム「映像がもつ大学教育の可能性」プログラム】 
 13:00~ コーディネータ 河野 勝彦 教授(京都産業大学)ごあいさつ
■第1部 基調講演
 13:05~ 松尾 正人 教授(九州大学カリフォルニアオフィス所長・特任教授)講演
 14:00~ 講演者への質問と休憩
■第2部 シンポジウム
 14:30~ 宇佐川 毅 教授(熊本大学大学院自然科学研究科)
 14:55~ 秦 敬治 准教授(愛媛大学 教育・学生支援機構 教育企画室)
 15:20~ 細川 和仁 准教授(秋田大学 教育推進総合センター)
 15:45~ 休憩
 15:55~ 阿部 一晴 准教授(京都光華女子大学 情報教育センター)
 16:20~ 田中 邦明 教授(北海道教育大学 教育学部教育学科)
 16:45~ 秋光 淳生 准教授(放送大学)
 17:10~ 全体討論会
 17:40~ コーディネータによるまとめ

【戦略的e-ラーニングシステム開発推進委員会】
 主催である戦略的eラーニングシステム開発推進委員会はeラーニングシステムの共有・共用化を目的として、平成20(2008)年度に文部科学省の戦略的大学連携支援事業に申請を行い選定された。大学コンソ―シアム京都内に事務局を設置し、京都産業大学を代表校としている。事業の正式名称は、「eラーニングシステムの共有共用化に伴う教養教育の大学間連携と効率化の促進」である。
 加盟校は京都産業大学のほか、京都学園大学、京都光華女子大学・短期大学部、京都嵯峨芸術大学・短期大学部、京都女子大学・短期大学部、京都文教短期大学、明治国際医療大学から構成されている。
 現在、これら連携校で導入した遠隔テレビ会議システムを用いた遠隔授業、VODを用いた非同期の授業であるVOD授業を提供し、連携校間で単位互換授業を展開している。また事業推進の要として、共同利用LMSである(e京都(いーこと)ラーニングシステム)を設置している。
 文部科学省補助金期間終了後は、運営や機材一式を大学コンソーシアム京都に移管し、平成23(2011)年度より京都地区の大学コンソーシアム京都加盟校に対象を広げて、単位互換事業を展開する予定である。

【e京都ラーニングシステム】
 本システムは、大学コンソーシアム京都で実施している単位互換制度をベースに連携校(京都産業大学、京都学園大学、京都光華女子大学・短期大学部、京都嵯峨芸術大学・短期大学部、京都女子大学・短期大学部、京都文教短期大学、明治国際医療大学)が、eラーニングシステムの共有共用化を図ることを目的に開発した。
 本システムの導入により、各連携校は自大学が開講している教養教育科目以外に、他の連携校等が開講している科目についてeラーニングを活用して共用し、多種多様な教養教育科目の連携と効率化をはかりながら単位互換事業を推進することが可能となった。
 こうした活動を通じて、将来的には、京都地域の大学・短期大学が本システムを共用し、海外の大学や連携組織との連携を行い、双方向で本システムを利用し、大学授業の履修機会の拡大を図り、国際的視野の醸成や国際的通用性の向上を目指す。
 また、eラーニングを活用して大学の「知」の開放を進めることにより、社会的に生涯学習の推進を図り、ユビキタス環境を提供する。 さらに、本システムでeラーニング教材として開発した大学職員能力開発プログラムにより、大学職員としての基礎知識の習得やスキルアップなど資質向上をはかります。本システムによる教養教育のナレッジベース化と本システムの活用を通してe ラーニングによる「京都スタイル」を確立する。

▼本件に関する問い合わせ先
 大学コンソーシアム京都
 (戦略的eラーニングシステム開発推進委員会事務局)
 担当:京都産業大学 重田裕之
 TEL: 075-353-9100