麗澤大学

学生自身が完成させる“世界でただ一つだけの教科書”――麗澤大学道徳科学教育センターが『大学生のための道徳教科書』の「実践編」を発売

大学ニュース  /  教育カリキュラム

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

麗澤大学道徳科学教育センターでは4月12日(火)に、『大学生のための道徳教科書』の「実践編」を発売する。これは、平成21年4月に発売された『大学生のための道徳教科書』の第二弾として作成されたもの。「実践編」の最大の特徴は、最終章をあえて未完成にしたところにある。学生が自ら考え、ページを完結させることで“世界でただ一つの教科書”となり、充実したキャンパスライフの一助となることを狙いとしている。

 麗澤大学の道徳科学教育センターでは平成21年4月に、同大開学50周年を記念して『大学生のための道徳教科書―君はどう生きるか?』を上梓した。
(参考記事:
  http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=793 )

 この教科書は教養教育のコア科目「道徳科学」の授業で使用されただけでなく、新聞の書評にも取り上げられるなど、学内外で大きな反響があった。その一方で、「理論の上でモラルが大切なことは分かったが、実際のキャンパスライフにおいて何をどうしたらいいのか分からない」という声も数多く寄せられた。

 そこで平成22年には、同大の母体である廣池学園が創立75周年を迎えたことを記念し、『大学生のための道徳教科書』の「実践編」制作の構想が持ち上がった。「実践編」のコンセプトは以下の4つである。
 (1)誰でもキャンパスライフの中で実践できるモラルは何かと考えられるもの。(2)教科書が学生に何かを「教える」のではなく、教科書から学生が何かを自分で「学べる」もの。内容はできるだけコンパクトにし、考えるヒントを参考にして自ら考え、自分なりの答えが出せるもの。(3)実際に行動を起こしたくなるようなロール・モデルを紹介したもの。そのために、OBやOGが登場するケースもある。トピックもできるだけ身近なものを準備した。(4)この「実践編」最大の特徴は、同書が未完成だということである。あえて最終章は未完成のままにしてあり、最終章を完成させるのは学生自身なのである。

 「実践編」は『大学生のための道徳教科書』と同じく、教職員と学生のコラボレーションの産物となっている。今回も群馬県にある「麗澤大学谷川セミナーハウス」で教員と学生らが一泊二日の合宿を行い、その内容から表現まで徹底的に議論し、今の形に仕上がった。同書では身近な事例を紹介し、道徳すなわち考え方と行動について、自ら考えるヒントが散りばめられている。そして、各自が実生活に合わせて計画・実行・検証・改善できるところに特徴がある。学生自身がページを完結させることで、“世界でただ一つの教科書”となり、充実したキャンパスライフの一助となることが狙いだ。

 『大学生のための道徳教科書』は麗澤大学出版会から出版されている。詳しくは麗澤大学出版会ウェブサイト( http://www.rup.reitaku.jp/ )を参照。

▼本件に関する問い合わせ先
 麗澤大学 企画部広報室
 〒277-8686 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1
 TEL: 04-7173-3030
 FAX: 04-7173-3585
 E-mail: koho@reitaku-u.ac.jp
 http://www.reitaku-u.ac.jp/