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被災地での活動を授業に――法政大学が岩手県遠野市と連携し、「被災地支援プログラム」を実施

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法政大学現代福祉学部(学部長 石川郁二)では、岩手県遠野市と連携して、被災地の皆さんから話を聞き、学ぶと同時に、復興支援のボランティア活動にも参加する「被災地支援プログラム」を実施する。このプログラムは、授業の一環として実施するが、若い学生たちが被災した現地を実際に目にして、現地の方々から学ぶことが何よりも重要であると考えている。

■遠野市との関係
 法政大学現代福祉学部は岩手県遠野市と「自治体推薦入試(まちづくりチャレンジ入試)」で2005年から提携し、毎年推薦学生を受け入れるとともに、地域づくりインターンシップとして、遠野市が学部学生数名を夏季休暇期間中に受け入れてきた。震災直後から学部ではこうした相互関係にある遠野市、茨城県大洗町、栃木県茂木町を対象にした救援金募金に学生たちが積極的に立ち上がり、一か月後には救援金を各自治体に届けた。
 学生たちは募金活動だけでなく、実際に現地でボランティア活動をしたいとの希望が強く、学部としては、遠野市、遠野山里暮らしネットワーク、まごころネットとも協議のうえ、今回のプログラムを立ち上げた。

■学生たちの反応
 参加する学生を募集した(7月5日締切)ところ、当初予定の40名程度の募集枠に対し70名近い応募があり、予想以上の関心の高さを示している。今後3回の事前ガイダンス、出発直前の研修などを経て十分な準備を積み上げていく。また現地プログラム終了後、活動報告会、報告書作成など事後研修にも継続的に取り組む。

◆ 実施概要
【プログラム概要】
  事前研修-ガイダンス・研修
  現地活動-6日
  事後研修-活動報告、活動報告書作成提出
【期間】
 第1団(8月1~8日) 第2団(8月6~12日)(報告会、報告書作成は9月)
【単 位】
 2単位※
【参加人数】
 各グループ(30~35名、延べ60~70名)、 夏季休暇期間に2回実施
【対象学生】
 1~4年生
【プログラム責任者】
 岡崎昌之教授
 ※1~2年生は2012年度に単位を認定

◆プログラム
【テーマ】
 「遠野市からみる被災地復興支援とその方向性」
【現地指導特任講師】
 菊池新一遠野山里暮らしネットワーク代表・遠野まごころネット副代表
【現地指導の概要】
 遠野市は東日本大震災の復興組織として陸前高田市、大船渡市、釜石市、大鎚町等のボランティアセンターと連携した「遠野まごころネット」を構築した。その中心的なパートを受け持つNPO遠野山里暮しネットワーク菊池新一代表の下で、研修と指導を受けながら、各学生のスキルに応じたボランティア活動に従事する。
 遠野市役所からは本田市長をはじめ復興支援関係部署の職員から研修指導を受ける。これにより学生は、他では得られない経験を積むことができ、今後の学習活動に資するところが大きい。
【詳細日程】
 ●事前ガイダンス (1) 7/13  (2) 7/20  (3) 7/27
 ●全体ガイダンス 8月1日 社会福祉、臨床心理、地域づくりの各分野からの研修、
 ●参加学生によるワークショップ
  〔第1団〕  
   第1日(8/1)  ガイダンス・研修を実施(多摩キャンパス)
   第2日(8/2)   多摩キャンパス発(法政大学バス) 夕刻遠野着 宿泊拠点設営、
   第3日~6日 社会体験研修+ボランティア活動(現地での行動には大学バス使用)
       (8/3)  遠野市長、NPO代表、市担当者、被災者受入住民等からの講話、市内見学(遠野市立博物館、風の丘、市内仮設住宅他)
        (8/4)  沿岸部被災地見学(住田町、陸前高田市、釜石市、大槌町他)遠野まごころネットオリエンテーション参加
        (8/5~6) 津波被害地周辺散乱物収集清掃、市内仮設住宅等での子供や高齢者のケアー、遠野博物館・図書館での被災資料や図書の補修、整理等
   第7日(8/7) 早朝 第2団 遠野着  午前 引継ぎ
           午後 合同研修(遠野市内まちづくり研修・伝承園、ふるさと村他)
           夕刻 遠野発(京王観光借上バス) 
   第8日(8/8)  早朝 多摩キャンパス着
  ※第9日(9月)  活動報告会、報告書作成提出(多摩キャンパス)*後期授業開始後
  〔第2団〕
   第1日(8/6)  ガイダンス(多摩キャンパス)夕刻 多摩発(京王観光借上バス)
   第2日(8/7)  早朝、遠野着  午前 第1団、第2団 引継ぎ
            午後 合同研修(遠野市内まちづくり研修・伝承園、ふるさと村他)
   第3日~6日  社会体験研修+ボランティア活動(現地での行動には大学バス使用)
       (8/8)  遠野市長、NPO代表、市担当者、被災者受入住民等からの講話、市内見学(遠野市立博物館、風の丘、市内仮設住宅他)
        (8/9)   沿岸部被災地見学(住田町、陸前高田市、釜石市、大槌町他)遠野まごころネットオリエンテーション参加
        (8/10~11)津波被害地周辺散乱物収集清掃、市内仮設住宅等での子供や高齢者のケアー、遠野博物館・図書館での被災資料や図書の補修、整理等
   第7日(8/12) 宿泊場所撤収 遠野発(法政大学バス) 夕刻多摩キャンパス着
  ※第8日(9月)  活動報告会、報告書作成提出(多摩キャンパス)*後期授業開始後

【参加費用】
 保険料、交通費(バス借上代)、現地食費(自炊前提)、雑費など  19,000円

▼本件に関する問い合わせ先
 法政大学 多摩事務部現代福祉学部事務課
 課長 蛸島慎一郎/主任 半妙宏一
 TEL: 042-783-2806
 FAX: 042-783-2808
 E-mail: fukushi@hosei.ac.jp