工学院大学

東日本大震災に係る復興支援プロジェクト――工学院大学で「立ちあがるための住まい展」を開催

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工学院大学では、9月26日から9月30日まで新宿キャンパスにおいて、東日本大震災に係る復興支援プロジェクト「立ちあがるための住まい展」を開催する。これは、今年度日本で初めて建築学部を設立した同大と財団法人住まいの学校の主催で行われるもの。木造仮設住宅のキットや仮設用家具の展示から被災地調査研究の発表、ダンボールシェルターまで、さまざまなブースを出展するほか、「日本の仮設建築 伝統から現代」というテーマでの特別講演会も実施する。

 災禍から立ち上がるために人は帰るべき住まいを必要とする。安心して起居できる住まいは、心身ともに安定した暮らしと明日への活力の必須条件。想像できないような破壊的な被害をもたらした東日本大震災、津波、そして原発事故から既に半年が過ぎつつある。被災者への仮設住宅供給も一息つき、本当の復興の槌(つち)音が響きはじめている。

 工学院大学は現在、被災地の被害状況の調査、仮設住宅での暮らしの提案、復興住宅の建設支援などさまざまな形の支援を教育活動の一環として行っている。来年、同大は創立125周年を迎えるにあたり、こうした復興支援、そして今後の仮設住宅、復興住宅への提案などを見てもらうイベントを開催していく。木造の仮設住宅の現物展示や、他大学での研究やさまざまな試みも新宿校舎のアトリウムを使ってダイナミックに展示。被災地の復興支援と今後の防災計画の策定に当たっての一助になればと考えている。
      
◆展示スケジュール
 日時:9月26日(月)~9月30日(金)10:00~21:00
                 (最終日は13:00まで)
 会場:工学院大学新宿キャンパス1階アトリウム
 展示内容:
 ◎現物展示:木造仮設住宅キット(岩手県住田町)
         モンゴル改良パオ(宮城県石巻市)
 ◎釜石市復興住宅建設(工学院大学後藤治研究室)
 ◎木造建築物被害調査(工学院大学河合直人研究室)
 ◎暮らしから考える仮設住宅(工学院大学木下庸子研究室)
 ◎MOVA Project(工学院大学谷口宗彦研究室)
 ◎ダンボールシェルター(工学院大学鈴木敏彦研究室)
 ◎震災復興まちづくり構想/岩手県釜石市プロジェクト(工学院大学遠藤新研究室)
 ◎福島県いわき市木造仮設住宅(筑波大学安藤邦廣研究室)
 ◎地元の大工でつくり続ける(アルセッド建築研究所)
 ◎仮設のトリセツ(新潟大学岩佐明彦研究室)
 ◎減災都市への取り組み(東京都、新宿区)

◆特別講演会
 「日本の仮設建築 伝統から現代」
 日時:9月27日(火)19:00開演(開場18:30)
 講師:内田祥哉(工学院大学特任教授,学士院会員,東京大学名誉教授) 
  *無料/先着順

◆ギャラリートークスケジュール
 ◎第1回「震災の記憶はどのように街に残るのか」
     日時:9月26日(月)19:00-20:30
     講師:五十嵐太郎(東北大学大学院教授)
 ◎第2回「復興住宅への取り組みと今後の試み」
     日時:9月29日(木)19:00-20:30
     講師:三井所清典(アルセッド建築研究所代表)
        後藤治(工学院大学建築学部教授)
  *会場:工学院大学新宿キャンパス1階アトリウム,無料

主催:工学院大学、一般財団法人住まいの学校
協力:東京都、新宿区、岩手県住田町、筑波大学、新潟大学、アルセッド建築研究所、
   熊谷産業、東京ソイルリサーチ、東京スタデオ

▼イベント内容に関する問い合わせ先
  「立ちあがるための住まい展」事務局 
  TEL: 03-6304-5126
▼取材に関する問い合わせ先     
  学校法人工学院大学 総合企画室    
  TEL: 03-3340-1498                        
▼東日本大震災震災復興に関する同大の取り組み
 URL: http://www.kogakuin.ac.jp/homepage/2011/0311/ptorikumi.html