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日本文化大学が殺人未遂事件をテーマに「模擬裁判」を開催

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日本文化大学では10月29日に、八王子市民のための市民講座「八王子学園都市大学」との共催で殺人未遂事件に関わる模擬裁判を実施。市民に裁判員として参加してもらったほか、多数の市民が傍聴人として参加した。

 日本文化大学では10月25日に、恒例の模擬裁判を開催した。14回目を迎えた今回は、「被告人が被害者宅を訪れ、被害者を包丁で刺した」という事件。しかし、被告人は殺意を否認し、過剰防衛を主張しているというものだった。

 今回の争点は、「被害者宅へ向かう車中でタクシー運転手が見聞きしたことの信憑性」「刺した時にその場に居合わせた人たちの証言」「傷の形状などから殺意が認定できるか」など。検察・弁護双方が「タクシー運転手は被告人が被害者の悪口を言うのを聞き、包丁を見た。中立の立場であるタクシー運転手の証言は信用できる(検察側)」「被告人は被害者から何発も殴られ、さらに殴られそうになったので包丁で刺してしまった(弁護側)」など、激しい論戦を繰り広げた。

 同大の模擬裁判の特徴は、与えられた資料をもとに、学生らが尋問内容を考え、訴訟を進めていく点にある。検察・弁護を担当した学生らはOBの協力のもと、連日夜遅くまで準備を怠らなかった。裁判当日は、学生や保護者、OB、そして多数の市民が見守る中、2時間を超える裁判となった。最後に裁判員制度のもと評議が行われ、殺人未遂罪として懲役10年の判決が言い渡された。

 同大は「裁判に参加した学生だけでなく、傍聴した学生も刑事手続きに対する理解を深めた。各自、貴重な体験を通じて今後の活躍が期待される」としている。

▼本件に関する問い合わせ先
 日本文化大学
 〒192-0986 東京都八王子市片倉町977番地
 TEL: 042-636-5211(代)
 http://www.nihonbunka-u.ac.jp/