日本文化大学

本格的な法廷教室を有する日本文化大学が「学内向け模擬裁判」を実施

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実際の裁判所を模した本格的な法廷教室を有する日本文化大学は11月6日、恒例の学内向け模擬裁判を実施した。これに先立つ10月27日には、八王子市民のための市民講座である「八王子学園都市大学」との共催で模擬裁判を実施。裁判員制度が定着しつつある中、傍聴人にも多数の市民が参加するなど、法廷教室が地域に開かれた大学として大きな役割を果たしている。

 日本文化大学は10月27日、八王子市民のための市民講座「八王子学園都市大学」との共催で模擬裁判を実施。実際の裁判所を模した本格的な法廷教室を舞台に、市民が裁判員として臨んだほか、多数の市民が傍聴人として参加した。

 さらに、11月6日には学内向けの模擬裁判も開催。15回目を迎えた今回の事件は、「交通トラブルに端を発した傷害致死事件」である。

 被告人の車がバックで道路に出てきたところ、被害者のトラックとぶつかりそうになったことで事件は発生するが、争点となったのは、「被告人がスパナで相手を殴った際、被害者から殴られそうになった状況にあったのか」。また、「頭を殴られたことと、脳アミロイド血管症にかかっていた被害者の死亡との間に因果関係は認められるか」の2点である。

 模擬裁判では、検察・弁護双方が激しい論争を繰り広げた。特に、因果関係の場面では、「被告人に病気は関係ない」とする弁護側の主張が説得力あったように思われたが…。

 日本文化大学の模擬裁判の特徴は、与えられた資料をもとに、学生たちが尋問内容を考え、進めていくことにある。検察・弁護を担当した学生たちは、連日遅くまで準備を重ねてきた。
 裁判当日は、学生や保護者、OB、市民の人々が見守る中、2時間を超える裁判となった。最後に評議が行われ、殴られそうな状況ではなかったことと、病気は関係なく因果関係が認められたことから、障害致死罪として懲役10年の刑が言い渡された。

 裁判に参加した学生も、傍聴した学生も、刑法や刑事手続きに対する理解を深めた様子で、貴重な体験を通じて、今後の活躍が期待される。

(参考記事)日本文化大学の法廷教室がドラマや報道番組のロケ地に
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=4355

▼本件に関する問い合わせ先
 日本文化大学
 〒192-0986
 東京都八王子市片倉町977番地
 TEL: 042-636-5211(代)
 http://www.nihonbunka-u.ac.jp/