工学院大学

重要文化財の復原を学ぶ ~学校法人工学院大学学園創立125周年記念事業「東京駅丸の内駅舎南ドームの復原模型製作プロジェクト」

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学園創立125周年記念事業として「東京駅丸の内駅舎復原模型製作プロジェクト」がスタートした。その駅舎は、同学園のルーツである工手学校の創立者の1人であり、近代日本建築の祖となった辰野金吾博士が設計し、1914年に創建されたものである。プロジェクトは建築学専攻の大学院生、建築学部の学生を中心として行われ、かつての駅舎の姿と復原後の姿を模型で比較することで工事への理解深められ、建物の構造・技術や重要文化財の復原についての学びを深めている。

 現在進められている東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事。その駅舎は、同学園のルーツである工手学校(1887年創立・初代管理長/渡辺洪基)の創立者の1人であり、近代日本建築の祖となった辰野金吾博士が設計し、1914年に創建された。また同工事では、辰野博士の薫陶を受けた松本與作(工手学校造家科卒)が工事を監理し、植村克己(工手学校造家科卒)が総主任として現場の指揮にあたった。

 その工事が、同大の創立125年目にあたる本年完成すること、その前年に同大で日本初の建築学部が開設されたことから、建築学専攻の大学院生、建築学部の学生が中心となり、学園創立125周年記念事業として「東京駅丸の内駅舎復原模型製作プロジェクト」がスタートした。
 歴史ある駅舎をどう表現するか試行錯誤しつつ、昨年末にスタディモデルを製作し実施案を確定。今年10月の完成に向けて、いよいよ本格的な着手となった。
 この模型によって、二度と実物を見られない復原前の姿が再現でき、復原後の姿と比較することで今回の工事への理解を深めることができるとともに、模型の製作に参加している学生たちは、建物の構造・技術や重要文化財の復原について深く学んでいる。

<概    要>
◆製作する模型の内容
今回復原した創建時のドームの姿と復原前の戦災後のドームの姿を50分の1のスケールで製作。
◎ドーム正面部分(今回復原した創建時の型)◎南ドーム正面部分(戦災後から今回復原されるまでの型)
◎その他、基礎部分等を製作予定

◆製作メンバー 
工学院大学大学院建築学専攻学生、工学院大学建築学部学生(37名)
顧問教員 工学院大学建築学部建築デザイン学科教授 後藤 治

◆作業工程スケジュール
2011年2月-5月  資料収集、整理
2011年6月-8月  条件の整理(縮尺、製作範囲、精度)
2011年9月  全体イメージの把握(完成予想スケッチ等)
2011年10月-2012年1月 スタディモデル(模型の模型)の製作
2012年1月-2月  模型用図面作成
2012年5月  部材組立
2012年7月  仕上げ作業
2012年10月末   完成

▼本件に関する問い合わせ先
 工学院大学 総合企画室
 TEL: 03-3340-1498

2893 1/200スタディ模型

2895 各々担当の仕事に没頭しています

2894 パーツ作成中 みんな真剣です

2896 切り出したパーツを確認

2897 二人で息の合った作業をしています

2898 難しい円形の作業中

2899 屋根葺き途中

2902 スタディ模型 内覧