工学院大学

東日本大震災における被災した歴史的建造物を救う――工学院大学で「文化財ドクター派遣事業・報告会(日本建築学会主催)」を開催

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東日本大震災では、多くの人々の命と財産が地震と津波によって一瞬で破壊され、流された。世界文化遺産である平泉中尊寺をはじめ、東北の歴史的価値が高い多くの建造物も同様の被害を受けた。これら歴史的建造物の被害状況の調査報告会を3月24日(土)工学院大学新宿キャンパス5階0542教室で開催する。報告会では自然災害から貴重な歴史的建造物を守るための方策を検討していく。

 日本建築学会建築歴史・意匠委員会(幹事:工学院大学建築学部後藤治教授)では、東日本大震災を受けて、関東支部・東北支部委員と文化遺産災害対策小委員会(主査:後藤治教授)を中心に、震災特別調査研究WGを立ち上げ、文化庁による文化財ドクター派遣事業を受託。関係諸団体と協力体制を築きつつ、歴史的建造物の被害調査を行ってきた。本報告会では、その調査活動報告を行う中で、歴史的建造物を守っていくための討論を行う。

◆文化財ドクター派遣事業・報告会 概要
【開催日時】
 2012年3月24日(土) 13:00~17:00
【会場】
 工学院大学 新宿キャンパス5階 A-0542教室
 (東京都新宿区西新宿1-24-2)
【参加方法】
 当日、会場までお越し下さい(入場無料)
【定員】
 300名

【プログラム】 進行:大橋竜太(東京家政学院大)
1)文化財ドクター派遣事業の概略/田中禎彦(文化庁)
2)東北地方の被害概要/永井康雄(山形大)ほか
3)関東地方の被害概要/山崎鯛介(千葉工大)
4)土木遺産の被害概要/阿部貴弘(国総研)
5)アドバイス事例報告
 ●保存実例  
   真岡市の事例(旧下野紡績所他)/上野勝久(東京藝大)
 ●取り壊し例 
   仙台市荒巻配水所旧管理事務所(国登録)/伊藤則子(フリーランス)
6)各種関連団体の活動
 ●歴史・意匠委員会以外の建築学会/花里利一(三重大学)
 ●JIA /篠田義男(JIA)
 ●日本建築士会連合会/鈴木敬雄(日本建築士会連合会)
 ●日本ナショナルトラスト/土井祥子(日本ナショナルトラスト)
 ●全国町並み保存連盟/ 石井健郎(全国町並み保存連盟)
 ●その他の民間団体の活動/梅津章子(文化庁)
7)討論(質疑応答を含む)/後藤治(工学院大)
8)まとめ/足立裕司(神戸大学)

※同様の内容を以下の日程で、仙台会場(ハーネル仙台 TEL.022-222-1121)でも行います。
  日時:3月29日(木)13:00-17:00

▼報告会に関する問い合わせ先
 日本建築学会 建築歴史・意匠委員会(担当:一ノ瀬)
 TEL: 03-3456-2051 

▼本件の取材に関する問い合わせ先        
 学校法人工学院大学 総合企画室 
 TEL: 03-3340-1498 
 E-mail: gakuen_koho@sc.kogakuin.ac.jp