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明治大学の出版部門が50年ぶりに“復活”――「明治大学出版会」が『リバティブックス』シリーズなど3冊を初刊行

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明治大学の出版部門が50年ぶりに復活する形で、昨年新たに設立された「明治大学出版会」がこのたび、『明治大学リバティブックス』と題する叢書(シリーズ版)2冊など、書籍3冊を初めて刊行した。いずれも全国の書店にて発売中。

~全国の書店にて発売開始~

 今回出版されたのは、50年以上にわたり約60本の映画作品に携わったアメリカの映画監督・脚本家ビリー・ワイルダーの深層に迫る『ビリー・ワイルダーの映画作法』、日本と中国語圏の近現代史を映画から考察する『中国・台湾・香港映画のなかの日本』、日本陸軍登戸研究所の歴史をたどる『陸軍登戸研究所<秘密戦>の世界―風船爆弾・生物兵器・偽札を探る―』の計3冊。いずれも明治大学教員の研究に基づいた教養書となっている。

 明治大学では1961年に「出版部」が廃止された後、長らく出版部門の空白が続いていたが、各方面から“復活”を望む声は強く、半世紀の時を経て「明治大学出版会」が2011年4月に設立された。今後も特色ある研究を広く社会へ発信していくことを目的に、出版活動を展開していく方針である。

◆刊行書籍一覧

■明治大学リバティブックス
 『ビリー・ワイルダーの映画作法』
  瀬川裕司 著(国際日本学部教授)
【内容紹介】
 ビリー・ワイルダーはコメディー、法廷劇、政治風刺、戦争映画など作品ごとに異なったジャンルに挑み、いずれも優れた成果をあげた稀有な映画作家である。観客に気づかれにくいレベルで多くの仕掛けを施し、緻密に物語世界を作りあげた監督・脚本家ワイルダーのテクニックの深層に迫る。(税込2,205円)

■明治大学リバティブックス
 『中国・台湾・香港映画のなかの日本』
  林 ひふみ 著(理工学部准教授)
【内容紹介】
 中国・台湾・香港出身で、20世紀末の国際映画祭を席巻した監督たちは、いずれも例外なく日中戦争のトラウマを作品に反映していた。そして21世紀。中国と台湾による記録的大ヒット作のクライマックスでは、日本語の歌が観客の心を癒した。日本と中国語圏の近現代史を映画から読み直す。(税込2,100円)

■その他の刊行書籍
 『陸軍登戸研究所<秘密戦>の世界―風船爆弾・生物兵器・偽札を探る―』
  山田 朗(文学部教授)、明治大学平和教育登戸研究所資料館 編
【内容紹介】
 陸軍登戸研究所で密かに行われていた風船爆弾・暗殺用毒物・生物兵器・偽札・スパイ機材などの開発・製造。60年以上も封印されてきた<秘密戦>の歴史を、資料館の展示や残された遺物によってここに復元する。(税込1,890円)

▼本件に関する問い合わせ先
 明治大学 広報課
 担当: 西川
 TEL: 03-3296-4082(※広報課直通)

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