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立命館大学理工学部村田助教、谷教授研究グループが世界で初めて化学作用を用いた太陽電池シリコン切断技術を開発――太陽電池の大幅なコスト削減の実現へ

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立命館大学理工学部助教・村田順二および教授・谷泰弘の研究グループは、太陽電池の製造工程におけるシリコン結晶体(シリコンインゴット)を薬液の化学作用による溶解を利用して切断する加工技術を世界で初めて開発した。

 昨今の自然エネルギーブームにより、メガソーラー発電所の建設やソーラーパネルの一般家庭への普及が推し進められているが、未だに太陽電池での発電コストは既存の電力コストと比較して高い現状にある。

 太陽電池において、発電の基となる材料は、シリコン結晶体を薄く切断したシリコン基板である。今回開発した技術の実用化により、1つの結晶体からより多くの基板を切り出すことができるため、基板のコストを従来の1/2程度にまで低減でき、太陽電池での発電コストが既存の電力コストと同等以下となるグリッドパリティの実現に大きな貢献が期待される。

 同研究開発は、立命館大学と立命館大学発ベンチャー企業の株式会社ツールバンク(本社:滋賀県大津市 代表取締役社長:桐野 宙治)、株式会社クリスタル光学(本社:滋賀県大津市 代表取締役社長:桐野 茂)と共同で開発を行っている。

▼本件に関わるお問い合わせ先
 立命館大学リサーチオフィスBKC
 TEL: 077-561-2815
 立命館大学広報課
 TEL: 075-813-8146