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麗澤大学の校舎「あすなろ」が2012年度グッドデザイン賞を受賞――「森との共生を目指すキャンパスづくり」が高い評価を獲得

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昨年2月に竣工した麗澤大学の校舎「あすなろ」がこのたび、2012年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。これは(公財)日本デザイン振興会が、暮らしや産業、社会全体を豊かにする優れたデザインを顕彰するもの。

 「あすなろ」は、麗澤大学創立者・廣池千九郎の『仁草木におよぶ』(慈しみの心は、人間はもとより植物にも及ぶという倫理的自然観)の精神に基づき、「森との共生」を目指すキャンパスづくりをコンセプトとして2011年2月に竣工した校舎である。同大が建学当時から守り続けてきた森・緑地「スケルトン」(骨格となる緑)と、活動に応じて変化していく緑地「インフィル」とに区分したうえで、その環境に調和する建築のあり方を試みた。

 2012年グッドデザイン賞の受賞に当たっては、サステナブル社会(持続可能な社会)に向けての取り組みやデザインの独自性などが高く評価された。

 とりわけ省エネルギー性に関しては、太陽光発電や地熱利用などの特別な設備は設置せず、木立による遮光や通風といった自然環境を利用した省エネ設計を採用。この建物の前身であった旧校舎2号棟に比べると、面積が1.7倍近くあるにも関わらず、平成23年度実績で年間の電気使用量がほぼ同じというパフォーマンスを発揮している。

 審査委員からも「使われない期間もある大学校舎として森の中にある利点を生かし、自然採光と通風を重視している点も、単に環境負荷を低減するだけでなく『自然を皮膚で感じる空間』として優れている。この校舎とキャンパスが10年後、20年後と時を経て、さらに森と一体化していく時間が楽しみである」との評価コメントが寄せられている。

 同大ではこの受賞を更なる糧とし、コミュニケーションの舞台として、また季節の移ろいを楽しむ身近な生活空間として、今後も魅力溢れるキャンパスづくりに取り組んでいく。

【一般名称】大学校舎
【固有名称】麗澤大学校舎「あすなろ」
【デザイナー】株式会社岡田新一 設計事務所 岡田新一、柳瀬寛夫、多田邦浩
【グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ】
 http://www.g-mark.org/award/describe/39376

※校舎「あすなろ」の写真データを用意しています。下記お問い合わせ先までご請求ください。

【グッドデザイン賞とは】
 グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開されており、のべ受賞件数は38,000件以上にのぼり、今日では国内外の多くの企業や団体が参加している。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。

▼本件に関する問い合わせ先
 学校法人廣池学園 企画広報室 担当:三浦
 TEL: 04-7173-3030
 E-mail: koho@reitaku-u.ac.jp