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法政大生が山形の老舗・松川弁当店と共同開発した、東北産素材の「鶏めし弁当」を発売――発売初日には開発した学生がスーパー店頭で対面販売を実施

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法政大学経営学部の小川孔輔研究室はこのたび、企業のマーケティング課題に取り組む「フィールドワーク研究」の一環として、山形県の株式会社松川弁当店と「鶏めし弁当」を共同開発した。11月3日・4日に食品スーパー・ヤオコー全店で開催される「駅弁フェア」および米沢駅で発売する。

 小川研究室による「フィールドワーク研究」は、各企業の協力を得ながら、テーマ立案・リサーチ、分析、改善提案・新戦略立案を行うもので、学生が実践的なマーケティングの知識とプレゼンテーション能力を身につけることを目的としている。単なる研究にとどまらず、具体的な目標を掲げて長期間(10ヶ月)にわたり学生が行動し、成果まで検証するのが特徴で、これまでもアパレルや生花店、ホームセンターなどの企業と取り組みを進めてきた。
 松川弁当店とは昨年の東日本大震災をきっかけにコラボレーションし、「彩食健美」をコンセプトに共同開発した「山形プレミアム弁当」は、1200万の売上(※)を記録している。

 今回発売する「鶏めし弁当」は秘伝みそとゆず胡椒、二種類の味つけの鶏もも肉としょうがご飯の弁当。メインとなる鶏肉は岩手産を使用し、山形特産の「芋煮」をイメージした副菜をつけるなど、東北産の素材で郷土色豊かに仕上げた。米沢牛の弁当で知られる老舗の松川弁当店だが、学生の「驚きとボリュームの両立には鶏」という案により、主菜に初めて鶏肉を採用。さらに竹籠の容器に、高級感のある黒を基調とした掛け紙など、学生のアイデアは商品全体に活かされている。
 商品の開発にあたっては、駅売だけでは既存製品との競合になってしまうことから、新たな販路として食品スーパーを選択。バイヤーヒアリングや駅弁市場のリサーチを行い、スーパーの顧客ニーズに見合った価格設定や山形から首都圏店舗までのリードタイム検証など、実際にビジネスとして成立することを目指した。

 発売日には開発に携わった学生が一部の店頭に立ち、自分たちの商品や「駅弁フェア」の販売促進活動も行う。なお、「鶏めし弁当」はヤオコー全店(118店舗)で1500食、米沢駅で1日5~10食を販売する予定。

 法政大学経営学部は、1959年に創設(日本の私立大学で2番目)され、経営学及び関連領域に関する教育と研究を行っている。経営学の対象である企業を取り巻く環境は時代と共に激しく変化するため、従来の経営学科に加えて、2003年に経営戦略学科と市場経営学科を設立。グローバルに通用する21世紀型「ビジネス・スクール」モデルを整え、社会の多様なニーズに対応する専門知識を身に付けた人材を社会に送り出している。

※2011年10月~11月の8週間の実績。

【本件に関する報道関係の方のお問合せ先】
 法政大学 広報・広聴課
 担当 吉田
 TEL: 03-3264-9652

【商品に関する一般の方のお問い合わせ先】
 株式会社松川弁当店
 TEL: 0238-29-0141

3644 「鶏めし弁当」