聖学院大学

2013年4月、聖学院大学全学教授に姜尚中氏が就任

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政治学者で東京大学大学院教授の姜尚中(かん・さんじゅん)氏は、2013年4月1日付で聖学院大学(学校法人聖学院、所在地=埼玉県上尾市、学長=阿久戸光晴)の全学教授(ユニバーシティ・プロフェッサー/専任)に就任する。これは、特定の学部に属さず、比較的自由な立場で大学全体に講義およびセミナーを持つことができる役職。このたび招聘に関して同氏との間で合意に達し、東京大学と機関決定を行った。

 全学教授(ユニバーシティ・プロフェッサー/専任)は、アメリカ・ハーバード大学に起源を持つ制度である。これまで聖学院大学では、総合研究所の隅谷三喜男氏および速水優氏(いずれも故人)が全学教授として在籍していた。

 このたび就任が決定した姜尚中氏は、これまでにも同大で政治経済学科講演会や創立22周年記念講演会、特別授業などを行っている。今後も講演や授業などの機会を設ける予定。

 本年度のノーベル平和賞は、特定の個人ではなくEUが受賞した。ここには多くの人々の思いが反映されている。ともすれば緊張しかねない東アジアの近隣諸国との関係において、それぞれが互いの文化と立場、さらにすべての人々の人格の尊厳を重んじつつ、国境を超えた対話と互恵のきずなを民間レベルで形成していく。それこそが日本を含むアジアの将来にとっても歴史的意義があると考える同大は、このたびの就任を機に「平和をつくり出す人たちは、さいわいである」との信念を表明し、今後もその一端を担うことを目指す。

【参考】
 http://www.seig.ac.jp/news/topics/

【姜尚中氏プロフィール】
 1950年熊本県出身。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了、旧西ドイツ・エアランゲン大学に留学。国際基督教大学準教授などを経て、1996年から東京大学に招聘され、現在東京大学大学院情報学環教授。
 専攻は政治学・政治思想史。主著は、『マックス・ウェーバーと近代』、『オリエンタリズムの彼方へ―近代文化批判』、『東北アジア共同の家をめざして』、『愛国の作法』、『反ナショナリズム』、『あなたは誰?私はここにいる』など多数。
 特に近著の『悩む力』はミリオンセラーとなり、多くの人々に深い感銘を与えた。また絵画にも造詣が深く、美術評論などのテレビ出演がある。

■聖学院大学(学長:阿久戸光晴 住所:埼玉県上尾市戸崎1番1号)http://www.seigakuin.jp
1988年設立。大学は3学部7学科(政治経済/コミュニティ政策/欧米文化/日本文化/児童/こども心理<2012年度開設>/人間福祉)のほか、大学院、総合研究所を有する。

▼本件に関する問い合わせ先
 聖学院大学 広報局広報戦略室
 TEL(ダイヤルイン): 048-780-1707
 FAX: 048-725-6891
 http://www.seig.ac.jp/frm/seigfrm.htm

3729 姜尚中氏