淑徳大学

震災から2年~淑徳大学における被災地支援の継続的な取り組み
――淑徳大学「石巻おがつセミナーハウス」稼働に向け、準備進む

大学ニュース  /  地域貢献

  • ★Facebook
  • ★Twitter
  • ★Google+
  • ★Hatena::Bookmark

淑徳大学では震災発生直後より、宮城県石巻市雄勝地区においてさまざまな学生ボランティア活動を継続的に行っている。このほど石巻市より旧石巻市立大須保育所(発災後閉鎖)の無償貸与を受け、ここを息の長い支援活動の拠点とすべく3月のオープンに向け整備中である。

 淑徳大学では2011年4月29日から6月5日までの1か月以上にわたり、石巻市雄勝町大須地区避難所に延べ298名の学生ボランティアを派遣した。余震が続き、水道や電気、通信インフラが未だ整っていない中、1チームが4泊5日の日程で現地入りし、前後のチームと支援情報のバトンを受け継いで行く方式で、避難所の生活支援や、漁業施設でのがれき撤去活動にあたった。

 その後も、現地小中学校での学習支援や仮設商店街の復興イベント支援、生活の足となる中古軽自動車4台の贈呈、特産品である雄勝石工芸品や海産物の大学の学園祭での販売など、今でもその関係は切れることなく続いている。

 同大は早くから「息の長い」支援体制の構築を心がけて来たが、現地との信頼関係を礎に、昨年末に石巻市より旧石巻市立大須保育所の無償貸与を受けた。

 大須保育所は児童数の減少により2011年3月末をもって雄勝保育所へ併合される予定であったが、雄勝保育所は津波で流出し大須保育所も津波被害は免れたものの閉鎖となっていた。当日まで使用されていた施設でもあり、多少の修復により使用できることが判明し、大学より石巻市へ使用許可申請を出していた。

 震災後2年が過ぎようとしている今、人海戦術的なボランティアは求められていない。現実は思う以上に厳しく、また学生の立場でできることに限界があることにもどかしさもあるというが、「石巻おがつセミナーハウス」の設置は、同大が雄勝の人々と長く寄り添って行く決意の証でもある。

 被災地の方々と学生が共にいきいきと生きる出会いの場、気づきと学びの場、同大の標榜する「実学」を実践する拠点、それが当セミナーハウス設置の目的である。

▼本件に関する問い合わせ先
 淑徳大学 地域支援室
 TEL :  043-265-7340

3886 淑徳大学石巻おがつセミナーハウス(旧石巻市立大須保育所)