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　東京外国語大学英語学習支援センター「ELC」は2008年に設立。英語の習得に関する多彩なプログラムを提供している。1.目標の設定、2.学習教材・方法の選択、3.学習過程のセルフ・モニタリング、4.学習結果の評価、5.目標の再設定、という学習サイクルを学生が自ら行えるよう支援し、自律学習の最適化を図るとともに、学習支援プログラムと言語能力評価が連環した教育サイクルの実現を目指している。

　また、同センターでは学部生の英語の理解能力（リスニング・リーディングスキル）を外部試験により評価し、能力に応じた英語科目のクラス分けを実施。英語の発信能力（スピーキング・ライティングスキル）については独自の評価を行っている。さらに、学生らにレベル別の課外課題を課すことで学習を促すほか、授業内外で利用可能な教材の開発、提供も行っている。

　同センターの学習プログラムのレベルおよび言語能力評価は、欧州評議会が定め、国際的に広く認知されている「ヨーロッパ言語共通参照枠」（CEFR）に準拠。各学習プログラムでは学習記録を管理し、年度末には学習結果の評価と目標の再設定を手助けする「TUFS言語パスポート」を学生らに発行している。

　同センターで提供している学習プログラムおよび教材は下記の通り。
●e-learning program（リスニング、リーディング、ライティング、語彙などのオンライン学習プログラム）
●ELC速読・多聴プログラム（ELCが独自開発した速読・多聴を目的としたトレーニング・プログラム）
●英作文自動採点プログラム（自動採点システムを使ったアカデミック・ライティングのトレーニング）
●Speaking session（ネイティブ・スピーカー講師を交えた会話トレーニング）
●English library（多読用書籍、英語学習雑誌などの貸し出し、ブックレビュー・プログラム）
●談話完成タスク／一文要約タスク（授業内で担当教員が自由に使用できる教材）

　なお、東京外国語大学は2012年度より「グローバル人材育成言語教育プログラム」(Global Linkage Initiative Program: GLIP)を開始。英語「を」学ぶ言語科目（「GLIP英語科目」）と、英語「で」学ぶ講義科目（「教養GLIP科目・専修GLIP科目」）を提供している。ELCはGLIPと連携し、GLIP英語科目のうち「Interactive English」（※）における能力別のクラス分けを行うほか、スピーキング・セッションで「Academic English」や「Career English」に対応する特別セッションを提供。加えて留学準備支援や語学学習に関する相談なども実施している。今後はELC英語学習プログラムとGLIP科目とのさらなる連携および学習支援の多言語化を目指す。

※Interactive English／Academic English／Career English：　「GLIP英語科目」は英語の運用能力を効果的に高めるため、3つの科目に分かれている。「Interactive English」では少人数・能力別の授業により大学レベルの英語を、「Academic English」では各自の目的に応じたよりアカデミックな英語を、「Career English」ではビジネスの現場に即した実践的な授業により社会で役立つ英語を、それぞれ段階的に習得する。

（参考）
●東京外国語大学ホームページ
　http://www.tufs.ac.jp/
●英語学習支援センター（ELC）
　http://www.tufs.ac.jp/common/elc/
●グローバル人材育成言語教育プログラム（GLIP）
　http://www.tufs.ac.jp/education/glip/index.html

▼本件に関する問い合わせ先
　東京外国語大学　英語学習支援センター 
　〒183-8534　東京都府中市朝日町3－11－1 　研究講義棟3階304室
　TEL：　042-330-5416
　E-mail：　tufs-elc@tufs.ac.jp