立命館大学

日本の大学で初 海外の大学と学部を共同設置 ――大連理工大学(中国)・立命館大学国際情報ソフトウェア学部の開設決定について

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立命館大学と大連理工大学(中国)が共同で開設準備を進めてきた「大連理工大学・立命館大学国際情報ソフトウェア学部(以下、新学部)」が、2013年3月27日に中国政府教育部より正式に認可された。このことを受け、両大学は、2013年9月に大連理工大学キャンパス内に新学部を開設することを正式に決定し、5月27日(月)に記者発表を行った。日本の大学が海外の大学と学部を共同設置することは初めての取り組みとなる。

 新学部は、中国の教育制度の下、中国人学生を中心に、日本を含めた諸外国の学生も受入れの対象とし、理論と実践のバランスがとれた国際的に活躍できるグローバルIT人材を育成することを目標とする。
 日本政府、中国政府、大連市を始めとした地方自治体、そして日中企業の支援を仰ぎ、1. IT分野におけるグローバル人材育成のための教育モデルの開発、2. 中国東北部ひいては東アジア地域の教育研究拠点の形成、3. 日中両国の企業と立命館大学・大連理工大学4者による国際産学連携の3点を基本コンセプトとして、両大学共同で教育・研究を推進する。

 新学部の教育内容は、教養科目および語学からなる基礎科目、専門基礎科目、専門科目といったカテゴリーから構成される立命館大学情報理工学部のカリキュラムを基本としている。卒業に必要な単位数を176単位に設定し、卒業研究を含む専門科目群60単位程度を立命館大学が提供する。提供科目については、立命館大学の教員(延べ人数で20数名程度)が、中国に赴き日本語で授業を行う。入学定員は100 名で、内40 名は3 年次に立命館大学情報理工学部へ転入学し、4年間で両大学の学位を取得することができる。
 なお、新学部設置に先行して、2012年9月より大連理工大学ソフトウェア学部に実験コースを開設し、現在30名の学生が学んでいる。9月の開設と同時に学生たちは新学部に転籍することを予定している。

▼本件に関わるお問い合わせ先
 立命館大学広報課
 TEL: 075-813-8300

4216 新学部が設置される大連理工大学の金州新区キャンパス

4217 中国政府教育部より発行された認可証を持つ川口清史・学長(中央)、八村広三郎・情報理工学部長(右)、大久保英嗣・情報理工学部教授(左)