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大正大学が7月3日に学内の礼拝堂で初の仏式結婚式を挙行――新郎は被災地出身の同大大学院生

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大正大学(学長:勝崎裕彦/東京都豊島区)は7月3日(水)に、学内の礼拝堂にて初の仏式結婚式を執り行う。これは「大学入門」の授業内で行われるもので、新郎は同大大学院仏教学研究科修士課程に在籍する畑中哲也さん、新婦は福島県双葉郡大熊町にある寺院「遍照寺」を実家にもつ半谷知美さん。これまで仏式結婚式の様子を学生に紹介するために模擬結婚式を行ったことはあったが、本物の新郎新婦を迎えての挙式は初めてとなる。

 現在、同大大学院仏教学研究科修士課程で真言学を研究している畑中哲也さんは、宮城県石巻市出身。仙台の大学に在学中、同じ大学に通っていた半谷知美さんと出会った。3年の交際を経て結婚を決意、知美さんの実家である遍照寺を後継するため、同大仏教学部への編入学をすることになった。
 しかし、入学を控えた平成23年3月に東日本大震災が発生し、出身地である石巻市は壊滅的な被害を受けた。

 一方、知美さんの実家がある大熊町は、福島第一原発からわずか3kmという場所にあり、遍照寺もまた、震災によって大きな被害を受けた。
 その後遍照寺の住職は会津に避難したうえで、寺院を再建するために活動している。

 この度、未曾有の大震災を乗り越えて結婚式を挙げるにあたり、二人の出身地の現状および両人からの希望もあり、学内の礼拝堂において結婚式を執り行う運びとなった。
 あわせて、学生の教育にも資することを目的に、学部共通科目である「大学入門」の授業内で行うことが決まった。同科目を履修する学生には、本物の仏式結婚式に立ち会える貴重な機会となる。

 媒酌人は、同大仏教学部長木村秀明(しゅうめい)教授と夫人が務める。さらに結婚式における法要も、仏教系大学としての特色を活かし、同大の教員や、大学院生、OBらが行う。

▼本件に関する問い合わせ先
 大正大学法人企画部 担当:杉田
 TEL: 03-5394-3025
 FAX: 03-5394-3068
 E-mail: kikaku@mail.tais.ac.jp