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立正大学人文科学研究所が12月7日にALS患者の舩後靖彦氏を招き、講演会「難病を生きる―共鳴しあう創発的な社会へ」を開催

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立正大学人文科学研究所は12月7日(土)に、進行性難病ALS※(筋萎縮性側索硬化症)患者の舩後靖彦氏を招き講演会「難病を生きる―共鳴しあう創発的な社会へ」を開催する。わずかに動く筋肉でパソコンを操作して行う講演「他者が期待する、私という障害者の社会的役割」のほか、同氏の教育・音楽活動などについても紹介する。参加費無料、事前申し込み不要。

 舩後靖彦氏は人工呼吸器を装着し、全身麻痺であるにもかかわらず、福祉系企業株式会社アースの取締役を務める一方、自作詩の発表コンサートやパソコン音声による講演、メールによる難病者へのサポート、音楽活動、生命倫理やものづくりに関する学生への教育活動を展開している。

 こうした中、立正大学は平成20年から毎年同氏を招き、ネットワークを介した公開講演会を行っている。今回の講演会で舩後氏は、本年9月末に刊行された共著『死ぬ意味と生きる意味』の中から、同氏が執筆した第一章「社会組織に於ける障害者論(序説)~その立場と実証」を前提に、アメリカの社会心理学者ミードや社会学者クーリーの思考のエッセンスを取り入れ、「他者が期待する、私という障害者の社会的役割」という講演を行う。講演は、舩後氏自身がわずかに動く口の中の筋肉を駆使してパソコンを操り、パソコンの音声で行なう。その後、同氏の友人による難病支援活動・音楽活動・教育活動の紹介がある。
 舩後氏は近年、同氏が取締役を務める株式会社アースの介護事業を患者の立場に立って展開する一方で、講演や執筆活動を通して難病患者の支援を行っている。同大の公開講演会の中でも、一昨年からALS以外の特定疾患(難病)認定を受けながらも、患者数少ないがために治療法の研究が進まない病と闘う人々の生を、多くの人に知ってもらうことで、治療法の早期確立につながることを祈念し、自作童話の朗読コンサートを行ってきた。

 今年度は、舩後氏が執筆している『ずななっぱぼーや と!』と題した長編童話で、「ネフローゼ症候群の少女 りんちゃんの物語」の朗読コンサートを行なう。舩後氏の姉が電子ピアノを演奏し、ネフローゼ症候群の立正大学卒業生が描いた絵をプロジェクターで映写し、舩後氏の友人たちが朗読する。

※ALS: Amyotrophic Lateral Sclerosis(筋萎縮性側索硬化症)、通称ALS。筋肉が急激に萎縮する神経系の疾患。有効な治療法は見つかっていない。

◆講演会「難病を生きる―共鳴しあう創発的な社会へ」
【日時】
 2013年12月7日(土)
【会場】
 立正大学大崎キャンパス 1151 教室
【内容】
 12:30~12:40 挨拶
 12:40~13:20 講演「他者が期待する、私という障害者の社会的役割」
株式会社アース取締役ALS協会千葉支部会員(患者)舩後靖彦
 13:20~13:50
「走り続けん いまこの瞬間(とき)を!」 舩後靖彦音楽仲間 大津弘之
 13:50~14:10
 「ネフローゼ症候群の少女 りんちゃんの物語」朗読コンサート
長編童話『ずななっぱぼーや と!』より
作:舩後靖彦(筋萎縮性側索硬化症患者)
絵:和泉裕紀子(立正大学卒業生/ネフローゼ症候群患者)
ふなご シスターズ
 14:10~14:30 質疑応答
【参加費】
 無料
【事前予約】
 不要
※駐車場はありません。車椅子等の方は下記までご相談ください。
【問い合わせ】
 itpsl@ris.ac.jp 
担当教員 文学部哲学科教授 田坂さつき

□ポスターはこちら

■立正大学(りっしょうだいがく)
 ・学長:山崎和海(やまざき かずみ)
 ・2012年に開校140周年を迎えた8学部15学科、7研究科、9研究所の総合大学。
・立正大学の建学の精神は、下記の三つの誓いに現される。
1.真実を求め至誠を捧げよう
2.正義を尊び邪悪を除こう
3.和平を願い人類に尽そう
 ・大崎キャンパス: 東京都品川区大崎4-2-16
           仏教学部/文学部/経済学部/経営学部/心理学部
           文学研究科/経済研究科/経営研究科/心理学研究科
 ・熊谷キャンパス:埼玉県熊谷市万吉1700
          法学部/社会福祉学部/地球環境科学部
          法学研究科/社会福祉学研究科/地球環境科学研究科
 ・2014年4月、大崎キャンパスの名称を品川キャンパスに変更。
         法学部・法学研究科を品川キャンパスに移転。 

▼本件に関する問い合わせ先
 立正大学 学長室政策広報課
 東京都品川区大崎4-2-16
 TEL: 03-3492-5250
 FAX: 03-5487-3340
 E-mail: ppi@ris.ac.jp
 http://www.ris.ac.jp/
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