ものつくり大学

ものつくり大学の同窓会が仮設住宅の屋外階段の移設など、技術力を生かした「被災地支援」を展開――持続的なボランティア活動を目指す

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ものつくり大学(埼玉県行田市)の同窓会は、学生時代に培った技術力を活かし、継続的なボランティア活動を行っている。東日本大震災の発生から間もなく3年が経つが、これまでに18回のボランティア活動を実施し、延べ86日間630名が被災地支援に参加。小屋や物置の解体・移設をはじめ、トイレの修理、案内板の製作・設置、風除室の建設、仮設住宅の庇(ひさし)の建設や階段の移設工事などを行った。今後も復興へ向けてボランティア活動を継続していく予定。

 「ものつくり大学同窓会」は2008年、卒業生および教職員の交流を図ることを目的に設立。年一回の総会や、学園祭での「親子ものづくり教室」の開催を中心に活動している。

 東日本大震災の発生以降、多くのボランティアの人々が避難所に駆けつけ、炊き出しや泥の除去など、献身的な被災地支援に従事してきた。その後、被災した人々の多くが仮設住宅へ入居。間もなく3年が経とうとしている今も仮設住宅での生活を強いられており、現地ではより高度で専門的な支援活動へのニーズが高まっている。
 こうした中、同大同窓会の有志数十名は東北に集い、大学時代に培った高度で専門的な技術力を生かし、継続的なボランティア活動を行っている。

 同大では、工学の知識や理論に関する教育だけでなく、本格的な実験や実習に力を入れているのが特徴。そのため、卒業生は電動工具や重機などの扱いにも慣れており、設計だけでなく、施工や製作までを手がけることができる。

 こうした能力を最大限に生かし、これまでに18回、延べ86日間630名がボランティア活動に参加。小屋や物置の解体・移設、トイレの修理、案内板の製作・設置、風除室の建設、さらに仮設住宅の庇(ひさし)の建設や階段の移設工事など、きめの細かい支援活動に携わった。
 震災発生から3年が経とうとしている現在、瓦礫などの撤去はされたものの、被災地はいまだ「復興」には至っていない。同大は微力ながらも継続的に、元の状況に少しでも近づけるよう生活環境を整えていくための支援活動を続けていく。

▼本件に関する問い合わせ先
 ものつくり大学 学務部 窪田
 埼玉県行田市前谷333番地
 TEL: 048-564-3200
 FAX: 048-564-3201
 http://www.iot.ac.jp/


4996 屋外階段移設作業中

4997 屋外階段移設完成